海外ファンの“推し活”対象、最多はVTuber―アニメやゲームは「自国に影響したと思う」「品質が高い」好評の意見多く
越境ECを手がけるBEENOSは16日、日本のソフトパワーに関する海外消費者1,345名への調査結果を報告。アニメやゲームといったコンテンツ産業や日本食など、文化の側面で海外に与える影響が大きいことが明らかになった。 【画像】日本文化のイメージは「ポップカルチャー」が84.5%で突出。魅力的な点などを聞いたアンケート調査結果【グラフ】 調査結果では、自国に最も影響を与えている日本の産業、文化を問うと「アニメ・マンガ・ゲーム」が84.4%でトップに立った。次いで「日本食」が70.8%、「日本製品」が62.6%と続いた。基幹産業として成長が期待されるコンテンツ産業、インバウンドに人気の高い飲食産業が上位に入ったほか、自社や歴史的建造物などの観光資産も25%ほど獲得した。 日本文化のイメージは、「ポップカルチャーの品質の高さ」が84.5%と圧倒的な支持を得た。「伝統と現代の融合」や「街の清潔さ」「エンターテイメントの質」なども高い評価を受けたほか、前年比では「音楽、観劇、アニメなどのエンターテインメントの品質が高い」が4位から2位に浮上した。 また、日本て体験したいことを質問したところ「ホビー専門店、キャラクターショップなどの趣味分野のショッピング」「日本の地方都市の観光」「テーマパーク、ゲームセンターなどのエンタメアクティビティ」「アニメ、マンガ、ゲームに関連する聖地巡礼」と、こちらもエンタメ関連が並んだ。 本調査は越境EC(日本国内の商品を海外から購入する)顧客に対して行われたもので、アニメ関連商品の購入者が多く占めていることから、前記のような回答が多い傾向にあるようだ。
海外の関心層が推してるコンテンツは「VTuber」が最多、キャラやアイドルも人気健在
推し活の対象としては、有効回答475件のうち、最多はVTuberの「ホロライブ」に。同プロダクションニ所属する星街すいせいなどが特に多くの回答を集めたほか、ゴジラやガンダムなどのキャラクターIP、AKB48や櫻坂46などのアイドルグループ名も続いた。 ■主な推し活対象の回答 VTuber関連:ホロライブ、星街すいせい、角巻わため、にじさんじ、さくらみこ など キャラクターIP関連:ゴジラ、ガンダム、ボーカロイド、ポケモン、アニメ、ONE PIECE、アイドルマスター、ゲーム など アイドル関連:BTS、ストレイキッズ、AKB48、櫻坂46、新しい学校のリーダーズ、Snow Man、Ado、乃木坂46 など キャラグッズ関連では購入者から「日本語の勉強に使っている『古見さんは、コミュ症です。』のフルセット/初めて買った日本語だけの本(イギリス30代男性)」「WSキャプテン翼トレーディングカード、松たか子コンサートDVD/子供の頃に憧れたが、もう生産されていない(台湾50代男性)」などの回答も得られたといい、日本のソフトパワーの影響がうかがえる結果となった。 実施時期 2024年11月19日~25日 回答者数 1,345名(内訳:表示言語が英語728名、繁体字454名、韓国語163名) 調査方法:オンラインアンケート 調査主体:BEENOSグループ
編集部 経済・社会担当