「オアシス:スーパーソニック」「スーパーナチュラル」「宇宙兄弟」…兄弟の絆や葛藤を描いた3作品に迫る
イギリスの伝説的ロックバンド・オアシスが約15年ぶりに再結成することとなり、注目を集めている。オアシスを支える中心メンバー、リアムとノエルは実の兄弟ということでも知られており、2016年公開のドキュメンタリー映画「オアシス:スーパーソニック」では、2人の関係性が赤裸々に明かされている。そこで今回は、本作をはじめとする“兄弟”の活躍を描いた作品をいくつか紹介していく。 【写真】「ハードコア」で主演を務める山田孝之と、共演の荒川良々、佐藤健 ■破天荒な兄弟がロックバンド界の頂点を目指すドキュメンタリー「オアシス:スーパーソニック」 「オアシス:スーパーソニック」は、バンド結成から、1996年のネブワースでのライブ開催に至るまでの軌跡を描いた、オアシス初の長編ドキュメンタリー作品だ。 デビューわずか3年ほどでロックバンド界の頂点に輝いた彼らだが、その道は決して順風満帆なものではなかった。兄弟喧嘩やバンドメンバーの脱退などさまざまなピンチを乗り越え、ただひたすらに“自分たちが世界一のロックバンドだ”という野心を追求していく様子を、「ロックンロール・スター」「リヴ・フォーエヴァー」「ワンダーウォール」「モーニング・グローリー」などオアシスの名曲とともに、貴重なライブ映像や本人、関係者のインタビューを交えながら展開していく。 また作中では、女手一つでリアム&ノエルを育て上げた母親の証言も放送されており、家族に隠された秘密の過去も明かされる。リアムとノエルという天才兄弟がアーティストとしての才能を発揮する場面はもちろん、知られざる兄弟関係も映し出されるため、本作を見ればオアシスをより好きになれるだろう。 ■イケメン兄弟が悪霊ハンターとして活躍する「SUPERNATURAL スーパーナチュラル」 続いて紹介するのは、超常現象アクションを描くドラマ「SUPERNATURAL スーパーナチュラル」。2005年から2020年にわたり、全15シーズン、300話以上が放送され、“スパナチュ”の愛称で親しまれてきた作品だ。 そんな本作では、「ダーク・エンジェル」シリーズ出演のジェンセン・アクレス演じるディーンと、「ウォーカー」シリーズや映画「13日の金曜日」などに出演のジャレッド・パダレッキ演じるサムの“ウィンチェスター兄弟”が、アメリカ各地の怪物や霊を退治していくというホラー&アクション要素満載の一作となっている。 家族の忌まわしい歴史から逃れるため、遠方の大学に進学し、新しい人生を歩み始めるつもりだったサム(ジャレッド・パダレッキ)。そんな中、サムは兄のディーン(ジェンセン・アクレス)から“父親が失踪したこと”、そして“実は父親が悪霊ハンターとしてこの22年間悪魔たちと戦い続けてきたこと”を知らされる。こうしてディーン&サム兄弟は、行方不明の父親を探すために2人で旅に出るのだが――。 本作で“イケメン兄弟”として人気を集めるディーン&サム兄弟だが、サムが作中で徐々にリーダーシップを発揮し、“脱・弟キャラ”へと成長していく姿は見どころの一つと言えるだろう。 ■兄弟の絆と夢を描いたアニメ「宇宙兄弟」 最後に紹介するのは、アニメ「宇宙兄弟」。2007年に『モーニング』(講談社)にて連載開始した同名コミックスを原作に、30歳を超えてから“宇宙飛行士になりたい”という夢に挑む兄・ムッタ(CV:平田広明)と、ムッタより一足先に夢を叶え月面に降り立った弟・ヒビト(CV:KENN)の南波兄弟や、その周囲の人間ドラマを描いた作品だ。 幼少期、星空にUFOを目撃した南波兄弟は“兄弟で宇宙に行く”という約束を交わす。そんな夢を叶えた弟のヒビトに対し、兄のムッタは会社をクビになり就職活動をおこなっていた。そんなムッタのもとに、ヒビトから1本の電話が掛かってきて――。 2012年にテレビアニメ化された本作は、同年に小栗旬、岡田将生主演で映画化もされた。そんな本作の見どころは“確固たる兄弟の絆”。兄のムッタが自身の年齢と壮大な夢のギャップに焦りを感じながらも、弟の活躍は心から祝福している。一方、弟のヒビトも兄のことを尊敬し、彼の夢を応援する姿が描かれる。そんなゆるぎない兄弟の絆と、お互いを尊重し合う関係性は、見ていて心温まる内容に仕上がっている。 動画配信サービス・Huluでは、今回取り上げた「オアシス:スーパーソニック」「SUPERNATURAL スーパーナチュラル」全シーズン、「宇宙兄弟」に加え、「機動戦士ガンダム 水星の魔女」「おそ松さん」「ハード・コア」「リバー・ランズ・スルー・イット」「ギルバート・グレイプ」「ローラとふたりの兄」「竜の道 二つの顔の復讐者」「アクアマン」「柚木さんちの四兄弟。」など、兄弟の絆や活躍を描いた作品を多数配信中。