県内全域に大雪警報 10日は平野部50センチ、山間部70センチ予想
9日の県内は冬型の気圧配置が強まり、広い範囲でで雪が降った。午後9時時点の積雪は富山と高岡(伏木)が14センチ、富山市猪谷が55センチなどとなった。富山地方気象台は同日、全15市町村に大雪警報を出し、警戒を呼びかけた。10日も強い冬型の気圧配置が続いて大雪になる見込みで、同日午後6時までの24時間降雪量は多い所で平野部50センチ、山間部70センチを予想。激しい突風やひょうにも注意するよう促している。 県警によると、9日午前8時半~午後4時にスリップ事故が10件あった。けが人はいなかった。魚津市友道の国道8号では午後6時前、車3台が絡む事故があり、2車線をふさいだ。当時は雪が降り積もり、帰宅時間帯と重なったため現場周辺は渋滞した。南砺市では児童の安全確保のため、下校時間を早めた小学校もあった。 県は9日、国道359号の小矢部市五郎丸から金沢市宮野町までの約9・9キロを通行止めにした。能登半島地震の影響で、小矢部市内山の地点が仮設道路による片側交互通行となっており、車両の立ち往生が起きやすくなっているため。今後の降雪予測や除雪状況をみて10日以降に解除する。
JR高山線は岐阜県内で起きた倒木の影響で特急ひだ上下線2本が富山-高山間で運休し、約150人に影響した。全日空の富山-東京便は、東京発の最終便が欠航。10日は富山発の第1便の欠航を決めている。 小中の一部、始業時間繰り下げ 大雪の予報を受け、県内の一部の小中学校は10日、始業時間を遅らせる。射水市は、10日朝は通学路の除雪が間に合わない恐れがあることから、公立小中学校21校のうち12校で、始業時間を通常より20分~2時間遅らせる。朝日町も同様に、全小中学校で始業時間を2時間遅らせる。 富山市と砺波市は登校時間の変更などについて、各校で判断する。その他の市町村は平常通り授業を実施する予定。 県立学校は高岡高等支援学校が休校を決めている。