武元一輝投手

　智弁和歌山で夏の甲子園に２度出場し、将来的なメジャー挑戦を見据えて米ハワイ大に進学した武元一輝投手（２０）が、今夏に参加したサマーリーグのケープコッドリーグで最優秀投手に輝いた。 【写真】智弁和歌山時代の武元 　同リーグは、米大学サマーリーグの最高峰で、多くのメジャーリーガーを輩出。武元は招待され、オーリンズ・ファイアーバーズの一員として参加。９試合に登板し、３勝１敗、防御率０・７１の好成績を残した。さらに２５回１／３で２３個の三振を記録。リーグ最優秀投手に選ばれた。 　武元は智弁和歌山では、２年時、３年時に夏の甲子園に出場。１８８センチの長身から投げ下ろす１５０キロ超の直球とカットボールが武器の右腕で、打っても高校通算２０本塁打を放った。高校卒業後に日本のプロ野球への選択肢もあったが、将来的なメジャー挑戦を見据えて米国での武者修行を選択。昨年からハワイ大学に進学し、６月から８月はサマーリーグで経験を積んでいた。 　「一番大きな夢は、メジャーリーグで一流の選手になりたい」というスケールの大きな右腕が、米球界で順調にステップアップを遂げている。 　◆武元　一輝（たけもと・いつき）２００４年４月９日、大阪市生まれ。２０歳。田辺小４年から軟式の長池キングスで野球を始め、田辺中では藤井寺ボーイズでプレー。智弁和歌山では１年夏からベンチ入りし、３年夏の甲子園は国学院栃木戦に６回途中４失点で降板、初戦敗退した。その２週間後、米国の大学進学を目指して全米の大学、ＭＬＢスカウトが集う米高校野球のイベント「パーフェクトゲーム　オールアメリカンクラシック」に参加。変化球はカーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、スプリット。１８８センチ、９３キロ。右投左打。