かまいたち「スーパーMC」到達で千鳥との2強体制が確立 ダウンタウン、ナイナイに代わる新たな顔に
テレビに出る芸人やタレントにとって、番組全体を仕切るMCを任されることは、1つの大きな到達点である。芸人であれば、冠番組を持ったり、そこでMCを務めたりするようになれば、一国一城の主として業界内で認められたことになる。 【写真】地上波で見ないのに「年収2億円」のお笑いコンビはこちら さらに、その先にあるのが「スーパーMC」のポジションである。2時間以上にわたる大型番組や、年末年始の特番、芸人が大勢集まる注目の番組などの司会進行を任されるようになると、その芸人はMCの中のMC、スーパーMCという扱いを受ける。日本には何万人もの芸人が存在しているが、ここまでたどり着けるのはほんのわずかだ。 今、MCからスーパーMCへの出世街道を突き進んでいるのが、お笑いコンビのかまいたちである。この度、彼らがフジテレビの元日恒例の生放送お笑い番組『新春!爆笑ヒットパレード2025』のMCを務めることが発表された。2009年から2023年まで15年にわたってMCを担当してきたナインティナインに代わって、山内健司と濱家隆一の2人から成るかまいたちが総合司会として進行を任されることになった。 かまいたちは、今年10月12日に放送されたTBSの8時間お笑い特番『お笑いの日2024』でもMCを務めていた。『お笑いの日』では、昨年までダウンタウンの2人が司会を担当していた。事務所の大先輩であるダウンタウン、ナイナイに代わって、超大型特番を任されていることになる。 ■レジェンド芸人たちの場所に 言うまでもなく、ダウンタウンとナイナイはここ20~30年間、テレビのお笑いの頂点に君臨していたレジェンド芸人である。彼らのいた場所にかまいたちが入っていくというのは、お笑い界の世代交代を象徴する出来事でもある。 最近のテレビ業界では、あらゆる分野で世代交代が進んでいる。芸人の世界も例外ではなく、これまでスーパーMCとして君臨していた50~70代の芸人の多くがじわじわと仕事を減らしており、その代わりに40代の芸人が急速に台頭してきて、第一線で戦っている。 業界最大手の吉本興業においては「千鳥・かまいたち」の2強体制が確立しつつある。この2組が新たな事務所の顔になっている。