東邦 平成最後の春に マグロ解体にナインら歓声 元エースが差し入れ /愛知
<第91回選抜高校野球> センバツに出場する東邦ナインに力をつけてもらおうと、1989(平成元)年のセンバツで東邦が優勝した時にエースだった山田喜久夫さん(47)が17日、マグロ2匹を差し入れた。選手たちは、山盛りのご飯が埋め尽くされるほどマグロを乗せた丼をおいしそうにほおばっていた。 山田さんは知り会いの鮮魚仲卸会社「伊藤商店」の伊藤寿さんに注文した。マグロは沖縄県の漁港で水揚げされたキハダマグロで、体長約150センチ、重さ約50キロ。保護者も午前9時ごろから集まり、マグロ丼と一緒に食べる豚汁を作った。 練習の合間の昼休みになると、グラウンド脇で解体ショーが始まり、練習を終えておなかをすかせた選手や保護者ら約120人に新鮮なマグロが振る舞われた。山田さんは「日本一おいしいマグロを食べて、(センバツでも)日本一になってほしい」と話した。 沖縄出身の仲間裕也選手(1年)は「故郷で取れたマグロが食べられて元気が出た。センバツまでの練習も頑張れます」と笑顔を見せた。【高井瞳】