“今年の顔”河合優実、CMでも輝く 山田美保子さんコラム
【山田美保子のミホコは見ていた】 トレンド誌や経済紙がヒット商品や「今年の顔」を発表する季節がやってきた。今年1月期に放送され、ギャラクシー賞やATP賞テレビグランプリ、東京ドラマアウォードなどの各賞を総ナメにしたドラマ「不適切にもほどがある!」(TBS系)でスケバン女子高生・純子を好演した河合優実は、その一人である。 【写真】河合優実 ブレイクの実感なく「天狗になるのが怖い」 際立つ演技力は脚本の整理力にあった 4月期は「RoOT/ルート」(テレビ東京系)に坂東龍汰とW主演。7月期は昨年5月、NHK BSプレミアムで放送されていた主演ドラマ、“かぞかぞ”こと「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」が地上波で再放送され、また話題を独占した。 実は“ふてほど”に彼女がキャスティングされたのは、“かぞかぞ”を観ていたTBSのプロデューサーが同作で父親役を演じた錦戸亮に相談。「彼女なら」と太鼓判を押されて、“ふてほど”では夫婦役になっている。 映画は「四月になれば彼女は」、「八犬伝」、主演した「あんのこと」、「ナミビアの砂漠」などでさまざまな役に挑戦し、観る人たちを驚かせた。 さらにテレビCMだ。アンバサダーにもなった資生堂ファンデ美容液から始まり、さとふる、木下工務店、ユニクロ、サントリー、森永乳業MOW、味の素クノールと「出過ぎではないか」とファンから心配の声があがるほどだ。 特徴的なのは、さとふる、ユニクロ、サントリーのように既に好感度調査で上位にランクインしているシリーズCMに“プラスワン”のキャラとして河合優実が迎えられるパターンが多いこと。 おなじみの出演者や制作陣を含め、既にチームとして成立している人気CMに加わることはプレッシャーもあるだろうし、役作りも簡単ではないだろう。だが河合はどのCMでも“らしさ”を発揮し、溶け込んでいる。 最新CMで目を見張るのは、ユニクロの「ミュージカルで感謝祭」篇。サザンオールスターズの「YOU」にのって綾瀬はるか、松下洸平、子供を含むバックダンサーと共に文字通りミュージカル仕立てで訴求するのだ。 見どころは小学3年生からダンスを始め、ストリートやヒップホップがお手の物で、高校では部活でも踊っていた河合の美しすぎるダンス。手足の長さが映えるラストのキメポーズもかっこいい。同CMで“ふてほど”のミュージカルシーンを思い出し、ニンマリした視聴者も多かっただろう。 八面六臂の大活躍。ワタシ的に“今年の顔”は河合優実で決まりだ。