深田恭子の写真集が大好評 これからはターゲット別同時リリースが主流?
女優・深田恭子(33)が、先月23日に集英社から2冊同時に発売した写真集『AKUA』と『This is Me』が好調なセールスを記録し、写真集の売上ランキングの上位を賑わせている。
男性誌と女性誌がそれぞれ責任編集して同時リリースされた2冊の写真集
今回発売された2冊の写真集は、男性誌と女性誌がそれぞれの“目線”で責任編集したもの。 男性誌「プレイボーイ」が手掛けた『AKUA』では、水着からこぼれる日焼けした小麦色の肌を露わにした深田のアクティブな健康美を披露。 一方、女性メイク誌「MAQUIA」が手掛けた『This is Me』は“女の子が見たいセクシー”をテーマに、同性も憧れる美しい肌やボディーラインがより強調されている。 どちらの写真集も好調な売り上げを記録している一方で、気になるのはなぜ1冊にまとめず、読者のターゲットを男女に分けて、別々にリリースされている点だ。
男性ファン、女性ファンとターゲットを細分化
別の出版社の社員は語る。 「インターネットの普及や若者の紙離れなどもあり、出版不況が続く昨今。昔に比べると書籍を売るのは一苦労で、とくに性別や年齢層をあまり絞らず、マクロな読者層をターゲットにしていた総合雑誌や書籍の売上は苦戦傾向にあります。そんな中、“タレント本”はコアなファン層をメインターゲットにしたジャンルではありますが、ファンの中でもさらに男性、女性とターゲット層を性別で分ける戦略は理に適っていると言えるでしょう」 一昔前に比べて出版業界を取り巻く環境は厳しく、単純に総体的に“良いモノ”を作るだけでなく、マーケティングの部分もより重要になってきているようだ。 芸能評論家の三杉武氏もこう語る。 「折からの不景気もあり、昔と違って“モノが動かない”と言われる時代。タレント本や写真集といった書籍に限らず、タレント関連グッズ全般については『好きなタレント、憧れの女優のだから……』という理由だけで売れるほど、ファンの財布のひもはユルくありません。いかにコアなファンに響くモノを届けるかというのが至上命題であり、男性ファン、女性ファンそれぞれの目線で楽しめるように内容を分けるというのは有効でしょう。今回の写真集で言えば、2冊に分けることで制作費や手間はかさむでしょうけど、編集部が異なるといっても同じ版元(=出版社)なら、効率良く“すみ分け”もできるでしょうしね」 また、男性向けと女性向けとわざわざ2種類あるのもファンならば気になるところ。書籍販売サイトでは2冊とも購入して比較するファンのレビューも見られる。水着のショットが多く明らかに男性狙いなのは『AKUA』だとか、ドキドキするようなセクシーな深田が見たいなら『This is Me』だとかの議論はさておき、三十路を過ぎ、女優として成熟した今もファンの目を楽しませてくれる深田に皆、満足しているようだ。