8人の継投で零封…ドジャースのエースは『ブルペン』!?勝つしかない運命の第5戦で、ロバーツ監督の選択肢の一つ目に
◇番記者が見た ◇9日(日本時間10日) ナ・リーグ地区シリーズ第4戦 パドレス0―8ドジャース(サンディエゴ) ◆大谷翔平も怒った…三塁審判にボール当たりまさかの本塁憤死【動画】 ドジャースの大谷翔平選手は「1番・指名打者」で出場し、2回の右前適時打を含む3打数1安打1打点2四球で大勝に貢献した。2勝2敗のタイに戻したチームはメッツが待つリーグ優勝決定シリーズ進出に向けて、11日(日本時間12日)に地元ロサンゼルスで最終第5戦に挑む。 ロサンゼルス・タイムズの名物コラムニスト、ディラン・ヘルナンデス記者が試合後、ドジャースのエースが見つかったと笑いながら話した。「ブルペンだよ」。先発3人が第3戦まで全て序盤で失点した後、第4戦は救援投手を先発に立て、8人の継投で零封した。 ドジャースは運命の第5戦先発に誰を立てるのか。ロバーツ監督も、「ブルペンゲーム」を頭に入れている。指揮官は当初、第5戦はフラーティか、山本由伸と話していたが、第4戦の試合後は「ブルペンゲームもできるし、フラーティも山本も可能性がある」。選択肢の一つ目に持ってきたのは「ブルペン」。試合前とは明らかにトーンが違った。 背に腹は変えられない。ここ3年、プレーオフで失敗続きのドジャースは何としても勝たなければならない。特に今年は、大谷翔平、山本由伸、グラスノーら大補強して、大枚を叩いた。これで同じ轍(てつ)を踏めば、批判は免れない。パドレス打線につかまった山本、フラーティにかける選択肢もまだ残されているが、ドジャースは「ブルペンゲーム」に傾いている気がする。 第2戦、ドジャースタジアムは大荒れだった。空き缶は投げられ、試合は一時中断。激しいライバル関係は、両チームの舌戦もあって、激しさを増した。ベテランのカーショーは「今回はスタンドに何も投げ込まず、普通のいい試合ができることを願っている」と話したが果たして。(阿部太郎)(写真はAP)
中日スポーツ