<劇場版モノノ怪 唐傘>黒沢ともよ×甲斐田裕子×ゆかな 大奥女中キャスト集結 「ゾクッと」エピソードに会場ひんやり
甲斐田さんは、自身の役どころについて「淡島は日常にいるタイプの人間。大奥というしきたりの中ではい上がってきて、新人に立場を奪われそうになり右往左往する。ある意味、観客が共感を得やすい、その中に自分を見出しやすいキャラクター」と分析。一方、ゆかなさんは麦谷について「実際に私は彼女のような方に出会ったことがあり、当時は戸惑い悲しかったけれど、それがここに来て生かすタイミングが訪れるとは……。麦谷を演じることで、そんな人に対する理解が深まればいいと思ったので、いい経験をさせてもらいました」と振り返った。
甲斐田さんとゆかなさんは、カメ役の悠木碧さんとアフレコに臨んだ。ゆかなさんは「悠木さんも私と同じで全力で演技するタイプだと思ったので、私のケアグッズでちょっとだけでも底上げができればと思いました。彼女が素直に反応することで物語が動いていくので、頑張ってもらいたいとの応援の気持ちを込めました」と現場でのサポートについて語った。その様子を目撃していたという甲斐田さんは「ゆかなさんの四次元ポケットからあらゆるケアグッズが出てきました……!」と思い出し笑いしていた。
舞台あいさつでは、納涼として、それぞれが怖いと思ったシーンを発表。黒沢さんは「いろいろなものが沈んでいる水を飲むのが怖い。中に入っているのがそうそうたる面々ですから」、甲斐田さんは「北川さんの人形が怖い。日本の怪談的部分がゾゾッとする。画面をよく見れば見るほどそんな感覚が強まります」、ゆかなさんは「あの水を飲むこと=理不尽なことに慣れてしまうということ。……それって普段の生活の中でも感じませんかぁ~!?」と急に恐ろしい声を出し、会場をひんやりさせていた。
新作劇場版は全3章で、第2章「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」が2025年3月14日に公開されることも発表されている。黒沢さんは「次回も物語の舞台が大奥ならば、アサはまた出てくるのでしょうか? アサとしては三郎丸さんにきつく当たってみたものの、最後は手紙を託しているわけですから。その三郎丸さんがどう動くのか!? 私自身も期待しています!」と語った。