朝日町特産のリンゴを使った商品に興味を示される高円宮妃久子さま（右から2人目）＝同町・道の駅あさひまち

　朝日町で開かれた「星空の街・あおぞらの街」全国大会への臨席のために来県した高円宮妃久子さまは15日、同町内の観光施設などを視察された。 　国指定名勝・大沼の浮島では、浮嶋稲荷神社の最上俊一郎宮司（76）が「（約20ある）浮島は東西1列に並んでいる」「水流で動いたり回転したりする」などと説明した。久子さまは、あいにくの雨模様にも「水面に雨粒が落ちる光景は風情があり、心を癒やしてくれる」と満足そうだった。 　道の駅あさひまちでは、町特産のリンゴが10品種ほど並ぶ商品棚を目の当たりにして「こんなに種類があるの。どれもおいしそう」。アップルパイやジュースなどを熱心に品定めされた。店内を案内した川口幸男副町長（66）は「リンゴにこだわった町づくりについて伝えられてよかった」と話していた。 　久子さまは、道の駅に詰めかけた大勢の町民に手を振りながら、帰途に就かれた。農業武田貴浩さん（55）＝同町＝は「久子さまは振る舞いが上品で、輝いて見えた」と笑顔だった。

　全国大会は14～15日に開催された。久子さまの公務での来県は12度目となった。