『スカイキャッスル』第5話で九条（小雪）が見せた恐ろしい高笑い

　そんな小雪が『スカイキャッスル』で演じる九条は、画面に登場するだけで緊張感を走らせるという意味で、『ブギウギ』のトミとも近しいキャラクターだ。九条は生徒を志望校に合格させるためには、手段を選ばない冷徹さを持っており、かつての教え子である冴島遥人（大西利空）の母親が自殺をしたことを浅見紗英（松下奈緒）から告げられたときも、「私の仕事はお子様を合格させるまで」と表情を一切崩さない冷酷な一面を持っている。全身真っ黒いスーツも相まって、小雪の佇まいからは得体のしれない恐怖を覚えた。 　しかし、第5話で紗英の経歴が嘘であったことを知った九条は、目の前の机を叩きながら大笑いを見せる。『ブギウギ』でのトミは厳しさもありながらも人間味溢れる人物であったが、『スカイキャッスル』の九条はまるで感情のない機械のような人物。そんな九条が感情を爆発させ、高笑いを見せるシーンには背筋をゾクゾクさせられた。九条のような感情の振れ幅の大きい貫禄のある役には小雪がよく似合う。 　今後、物語が進んでいき『スカイキャッスル』で起きた事件の真相が明らかとなっていく中で、九条の思惑も明かされていくことだろう。そこで小雪がどのような表情を見せてくれるのか。小雪がキーパーソンとなっていくことは間違いない。