【解説】「夏の挑戦」東京都知事選挙…蓮舫氏ほか“過去最多”40人以上が立候補表明 小池都知事は12日に出馬表明へ
■小池都知事と蓮舫氏…それぞれの過去の得票数と支持政党
藤井キャスター 「来月7日の『七夕決戦』にむけて早くも盛り上がりを見せる東京都知事選挙ですね、小栗さん」 小栗泉・日本テレビ解説委員長 「3期目を目指す現職の小池百合子知事。そして、その小池氏に戦いを挑もうと『反自民・非小池』を掲げているのが、立憲民主党の蓮舫参議院議員です。東京都知事選の有権者は1150万人以上と巨大な選挙です。参考までにこれまでの両者の得票数を見てみますと、前回2020年の都知事選で再選を果たした小池知事の得票は『約366万票』。一方、蓮舫氏が参議院選挙の東京選挙区で獲得した票を見てみますと、過去最も多く得票したのが2010年の約170万票、直近の2022年は約67万票でした。この数字、都知事選とは前提が違いますので、小池氏との比較は出来ませんが、ただ、蓮舫さん自身の得票としてみたときに、一時の人気に陰りが見えるのではという声も聞かれます」
藤井キャスター 「もともと現職有利ということも言われますし、小池さんに分があるように見えているんでしょうか?」 小栗解説委員 「たしかに、都知事選ではこれまで現職が立候補したときに一度も負けたことがないのです。今回はどうでしょうか。政党の支援で見ますと、蓮舫氏は立憲民主党と共産党が支援しているのに対して、小池知事が立候補した場合、自らが特別顧問を務める都民ファーストの会と自民党の東京都連、そして公明党が支援する方針です」 「ただ、自民党には今、裏金問題などで逆風を受けています。実際、蓮舫氏は9日の演説でも『裏金議員を生んだ自民党が支援する人には絶対に負けたくない』と声を張り上げていました。小池氏の周辺からは、『自民党との関係は難しい。今は小池と蓮舫が戦っているのではなくて、小池と自民党がどういう距離感をとるかの戦いになっている』。都民ファーストの会関係者からも『小池氏はこれまでで一番厳しい戦いになるだろう』といった声が聞こえてきます」