今季は大混戦のプレミア

シティで抜群の存在感を見せているフォーデン photo/Getty Images

今シーズンのプレミアリーグの優勝争いはかつてないほど大混戦となっている。アーセナル、リヴァプール、マンチェスター・シティの3チームによる優勝争いが予想されている中、ジェイミー・キャラガー氏は英『The Telegraph』にて、この3チームからシーズン最優秀選手が選ばれると語った。 キャラガー氏が選んだのはフィル・フォーデン、デクラン・ライス、そしてフィルジル・ファン・ダイクだ。 今季公式戦18ゴール10アシストをマークしているフォーデンはシティの中で存在感を増しており、絶対的な存在になりつつある。フォーデンについて同氏は、「ケビン・デ・ブライネの後継者」と称し、こう続けた。「シティ、リヴァプール、アーセナルの違いはこうだ。ファン・ダイクやライスをチームから外せば、どちらも優勝争いには加われないだろう。フォーデンがいなくてもシティはまだ繁栄していただろう。それは、彼の才能を軽視しているのではなく、選手層の厚さを表しているのだ。私は長い間フォーデンを擁護してきた。純粋な才能という点では、イングランド最高の選手であり、クラブと母国にもたらすものという点では、伝統からの脱却である」。 そしてアーセナルから選んだのはライスだ。今季からチームに加入したライスの貢献度は明らかで、すでにアーセナルの顔となる活躍を見せている。ライスについてキャラガー氏は「可能性を秘めたチームをチャンピオンに変えるアーセナルにとってのジグソーパズルの最後のピース」とコメント。さらに1億ポンドもの移籍金はお買い得だったとも話しており、すでに値段以上の価値をアーセナルにもたらしている。 3人目はリヴァプールのファン・ダイクだ。怪我人続出で主力選手の多くを欠くシーズンをこれまで送っているが、同選手が最終ラインにいることで大きく崩れず、圧巻の成績を残している。カラバオカップを自らの手で優勝に導いたファン・ダイクについてキャラガー氏は、「もしリヴァプールが今季タイトルを獲得すれば、2020年の前回優勝以来、彼が経験してきたすべてを考えても、ファン・ダイクにとってはさらに嬉しいものとなるだろう」と語った。大怪我以降、衰えたとの声もあったが、今季のファン・ダイクのパフォーマンスは全盛期以上との称賛も多く、世界最高DFの称号を取り戻している。 かつてないほどに混戦を極める今シーズンのプレミアリーグ優勝争い。プレミア史上初の4連覇を目指すシティか、昨シーズンの悔しさを乗り越え、20年ぶりのタイトルを目指すアーセナルか。はたまたクロップ最後のシーズンで有終の美を飾りたいリヴァプールか。激戦となるプレミア優勝争いから目が離せない。