二宮和也が繰り広げる「オフィスにの本店」グッズ話が面白い ファンへの想いはネーミングにも
二宮和也、等身大のぬいぐるみについても言及
それでも二宮が、誰かに任せて無難なものを販売するのではなく、自分自身が細かな部分にまでこだわっていく手作りのスタンスを崩さないのは「俺は、みんな多分そうしたほうが喜んでくれるんじゃないかなっていう」思いがあるから。シンプルに「アクリルスタンドA」のようなアイテム名よりも、ファンが見た瞬間にクスッとしてもらえる瞬間を生み出したいためなのだ、という言葉が印象的だった。 そう、二宮のグッズ企画話が面白いのは、ファンを喜ばせたいという純粋な気持ちが随所に感じられるから。2023年4月9日放送回では、二宮から新グッズとして「等身大のぬいぐるみを作ろうかな」という言葉が飛び出したこともあった。しかも「等身大」というからには身長だけではなく、体重も同じにしたいというから斬新だ。さらに「クッションになってるわけ、俺が! 座ると、覆うような形になって、気づいたら(後ろから)ハグされてるみたいな」とアイデアが膨らむ。「足まわりをちょっと短く太くして、クッションみたいにして。座ったらそのビーズが腕側のほうにいって沈んでいったら……あぁ! アリだな。作ろうかな」とニヤリ。 放送を聞いたファンはこの「等身大ビーズクッション」を熱望。番組にも「作って作って」と多くの反響が届いたようだが、4月30日放送回ではさすがに等身大の重さでビーズクッションを作るのは厳しいと気づいたのか「送料で俺たちが破産する」と笑いを誘うのだった。どうしたらファンが喜んでくれるのか。その思いを軸に、二宮ならではの柔軟な発想力で日々アイデアは浮かぶものの、様々な現実的な問題を踏まえると、新グッズが誕生するまでに時間がかかってしまうのは必然なのだと改めて感じる一幕だった。 たとえ時間がかかっても納得のいくものを作り上げる。仮に数が少なくとも、ちゃんと喜んでくれる人のところに届けていく。そんな二宮の妥協のない姿勢は、これまでファンの手元に届いた多くの作品やグッズからも十分に伝わっている。 あの独特なネーミングのアクリルスタンドについても「もっと先のことを考えてるわけですよ、これに関しては。他の人がつけないような名前にあえて…といいますか」と何か狙いがまだまだある様子だった。年末年始が落ち着いたころなのか、あるいは「今?」と言わずにはいられない意外なタイミングなのか。時期はわからないが、二宮がじっくりと練り上げて生み出した新たなグッズの販売が今から楽しみで仕方ない。
佐藤結衣