新・朝ドラ【おむすび】 平成が舞台のオリジナル作品に作り手が込めた思い 制作統括に聞いた
脚本家・根本ノンジはたとえるなら「大人気の町中華の職人」
物語のスタート地点である『糸島編』ついては、 「結の青春物語が描かれる『糸島編』の見どころはやはり、結とギャル軍団の推進力、そして『家族』ですね。ドラマはフィクションですが、『米田家』を演じる俳優の皆さんはフィクションを超えた『家族像』を見せてくださっています。栄養士を目指すのはもう少し先になりますが、糸島での経験がやがて、その先の物語につながっていきます」 また、根本ノンジさんの脚本の魅力を聞くと、 「私は根本さんのことを『大人気の町中華の職人』だと思っているんです。シンプルで親しみやく、美味しくて、もりもりと勢いよく食べられる料理なんだけれど、実はその中に『本物の技術』が詰まっている。根本さんの書かれる台本は、初稿から稿を重ねてブラッシュアップしていくうちに、どんどんシンプルに、力強くなっていくんです。高度な技術に裏打ちされた『王道』。一見さりげなく、シンプルでありながら、実はすごく中身が詰まっている。そこに私は惚れこんでいます」 と絶賛した。一見「王道」、けれど見ていくうちにじわじわと「滋味」が沁みてくる。『おむすび』はそんなドラマになるのかもしれない。 ※記事を一部修正しました(9月28日午前9時47分) (まいどなニュース特約・佐野 華英)
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