Billboard、アルバムチャートにサブスク再生数も計上 CDやDL販売数のみから脱却、今後ランキングにも影響か
Billboard JAPAN(ビルボードジャパン)が12月19日、CDの販売とダウンロード実績を基にした「Hot Albumsチャート」の算出方法の変更を発表した。 【写真】Billboard総合ソングチャート年間1位に輝いたCreepy Nuts 新たな算出方法では、これまでの算出方法にAmazon Music、Apple Music、Spotifyなど、国内主要ストリーミングサービスの再生回数を合算する。 この算出方法は、12月26日(木)の「Hot Albumsチャート」から導入される。
特典商法の影響が大きかった「Hot Albums」に変更
Billboard JAPANの「Hot Albumsチャート」はこれまで、サウンドスキャンジャパンが提供する実店舗などでの全国推定売上枚数と、GfK Japan提供の国内主要音楽ダウンロードサービスの販売実績、およびLuminateが提供するその他音楽レーベルのiTunesの販売実績の推定値を合算して、チャートを生成してきた。 一方d、CDなどの売上をベースにしているため、実際にそのアルバムがどれだけ聴かれているのかが勘案されておらず、いわゆる特典商法などの影響が強く反映されていた。 例えば、2024年の「Hot Albumsチャート」年間1位であるSnow Manのアルバム『RAYS』は、ストリーミングサービスでは配信されていない作品だ。 今後の「Hot Albumsチャート」では、前述した指標に加えて、GfK Japanが提供する国内主要ストリーミングサービスの再生回数が合算される。今後のランキングにも大きな影響があるとみられる。 なお、Billboard JAPANでは、2017年から国内主要ストリーミングサービスの再生回数を元にした「Streaming Songsチャート」を開設。近年拡大するストリーミング市場に対応している。
Billboard JAPAN「日本の楽曲を国内外に伝える指標の一つに」
今回の変更に関して、チャートディレクターの礒崎誠二さんは、「新たな"Hot Albums"は、一足早くスタートした急上昇チャート"Hot Shot Songs"とともに、日本の楽曲を国内外に伝えるチャートのひとつとなるでしょう」とコメント。 また、アメリカのBillboardでも、主要ジャンル別アルバム・チャートについて、2025年1月18日(土)のランキングから、売り上げのみの集計からストリーミングなどを加味した集計方法へと変更が行われる。
KAI-YOU編集部