8月5日はハッコーの日 犬山市で簡単、おいしい、楽しい「発酵サミット」開催
発酵のスペシャリストによるキッチンライブや教室を実施
イベントでは、海老澤さんの趣旨に賛同する発酵のスペシャリストが集まり、講師を務めます。 第一部は「発酵デザイナー」の小倉ヒラクさんと三州三河みりんの醸造元、角谷文治郎商店の三角祐亮さんが専門家の視点で実況解説をする特設キッチンでの料理ライブ。 コース料理に発酵玄米も取り入れているフランス料理店のシェフが、発酵食品を使った新メニューを即興で考案します。作っていく過程を見られるので、意外なプロの技に驚いたり、自宅でも活用できる調理テクニックを学べたりしそうです。 第二部は、親子で発酵体験ができるワークショップが6つ。300年以上の歴史ある味噌蔵の職人や京都の老舗種麹屋の当主、鰹節マイスター、だしソムリエなどが講師となり、味噌漬けづくりや米糀づくり、だしの引き方、だしポン酢づくりなどを体験してもらいます。 「一般的に、だしを取るのは温度や時間に気を配らないと、渋みやえぐみが出るといわれます。しかし、今回はそうしたことにこだわる必要がありません。手軽でおいしいだしの引き方がわかり、鰹節削りにも親子でトライできます。また、ハードルが高いといわれる、ぬか床づくりも簡単にでき、日ごろの管理方法も学べます。どれも持ち帰って、普段の食生活に生かせるものばかりです」 会場内には、発酵グルメを楽しめるマルシェも開設。限りなく農薬を使わずに育てた米から丁寧に手作りした生の米糀をはじめ、天然醸造の味噌やしょうゆを購入できるほか、甘酒を使ったスムージー、塩麹に漬けた鶏肉の唐揚げ、搾りたてのしょうゆをかけたうどんなども味わえます。 ほかには日本酒の蔵人と語りながら飲める日本酒バーも。子どもたちが参加できる歌と踊りのステージイベントなど、大人も子どもも楽しめるプログラムが用意されています。 「日本の食文化のアイデンティティーが詰まっている」と海老澤さんが語る糀はもちろん、味噌、鰹節、ポン酢、酵素ジュース、甘酒、日本酒、しょうゆなどさまざまな発酵食品と出合える一日。普段あまり馴染みのない人も、気軽に試せるのではないでしょうか。 なお、入場にはチケットの購入(当日3000円、前売り2500円)が必要で、ワークショップは定員になり次第、申し込みを締め切ります。問い合わせや予約は「発酵サミット実行委員会事務局」へ。 (南由美子/Newdra) -------------------- <プロフィール> 南由美子/愛知県生まれ。飲料メーカーや編集プロダクション勤務を経てフリーのライターに。中部エリアの地域情報ポータルサイトや、広報誌での食関連記事などの制作に携わる。Newdraのメンバー。