「マイナ保険証」一本化に向け従来の健康保険証が新規発行停止 私たちの生活で何がどのように変わる?
HTB北海道ニュース
マイナンバーカードを健康保険証として使う「マイナ保険証」。この「マイナ保険証」に一本化する政府の方針に沿って、来月2日で従来の健康保険証の新規発行が停止されます。 一体何がどのように変わるのでしょうか? 鈴木麻友記者) 「札幌市のマイナンバーカードセンターには手続き開始の時刻と同時に20人あまりの市民が訪れ、混雑しています」。 1日200人近い人が訪れているという札幌市のマイナンバーカードセンター。札幌市民のマイナンバーカード保有率は先月末時点で73.3%。4月よりもおよそ2ポイント増えました。いまマイナンバーカードを作る理由は? マイナンバーカードを作りに来た人) 「保険証と合併になる。今やらないと、保険証がなくなったら困るから」。 来月2日をもって従来の健康保険証は新規発行が停止されます。代わりとなるのがマイナンバーカードを健康保険証として使うマイナ保険証です。マイナ保険証を利用するには登録が必要です。 札幌市保険運営担当課 樋口裕二課長) 「9月時点で約59%の方がマイナ保険証の登録をされております。医療機関や薬局で登録することも可能ですし、マイナポータルで登録することも可能ですし、セブン銀行のATMでも登録が可能という形になっています」。 鈴木麻友記者) 「医療機関ではマイナ保険証をこちらのカードリーダに差し込み、顔認証などをして手続きができます」。 札幌市東区にある天使病院では、保険利用者のおよそ40%がマイナ保険証を使っているといいます。 天使病院 藤原力さん) 「患者のメリットとして限度額認定証は今まで患者が事前に申請していたものがマイナ保険証になると自動的に情報を取り込むので患者の負担は減ると思います」。 マイナ保険証への移行について市民からは様々な声が… マイナ保険証を持っている人) 「保険証出してくださいって言われたら結局今の保険証を出しちゃう。習慣みたいなもの」 マイナンバーカードを持っていない人) 「めんどくさいっていうのはあります」。 マイナ保険証を持っている人) 「一体自分のどのデータがどの程度入っているか分からないので、どうなのかなと思いながら使っています」。 ただ、来月2日からすぐに従来の健康保険証が使えなくなるわけではありません。最長で来年12月1日まで使うことができます。 また、マイナンバーカードを持っていない人やマイナ保険証の利用登録をしていない人には、今後「資格確認書」が交付され、これを使えば健康保険証と同様に受診ができるということです。 札幌市保険運営担当課 樋口裕二課長) 「(マイナ保険証の)セキュリティーに関しては国の方の対策をしっかりやられているという風に聞いておりますので、利用の促進に向けて今後も周知していきたいと考えております」。
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