南座「錦秋喜劇特別公演」取材会に出席した（左から）駿河太郎、藤山直美、三林京子、田村亮（カメラ・古田尚）

　女優の藤山直美が２１日、大阪市内で１０月南座の錦秋喜劇特別公演「太夫（こったい）さん」（１０月３～２７日）の取材会に、三林京子、駿河太郎、田村亮と出席した。 　戦後３年がたった京都の島原遊郭を舞台に、人々がたくましくも美しく生きていく姿を描く、人情味あふれる笑いあり、涙ありの感動作。ひたむきで純粋な心の持ち主・喜美太夫を演じる直美は今回で７回目のきみ子役に「この時代のプリティ・ウーマンみたいな話です。夢もあって。でも年齢の詐称がえげつない！　４４歳くらいは詐称していますね」と笑わせた。 　今回は出演者がオール関西人での上演となる。老舗妓楼（ぎろう）・宝永楼の女将・おえいを演じる三林は「関西だから私のところに（話が）来たんだろうなと。関西に生まれてよかったなと思っております」と感謝。直美の印象についても「いまだに少女のままの所があるんですよ。本人気づいてないんですけど。ものすごくかわいらしくて、そこがすごく好き。今回はおえいが、きみちゃんをかわいらしいなと思っているわけですから、その気持ちをそのままリンクさせたい」と役柄と重ね合わせた。 　今作品は舞台の大道具、小道具、また着替えの時間など、すべてが計算しつくされているという直美。「役者全員が出ていないとできないお芝居。そういうところも見ていただければ分かると思いますので、ぜひご覧下さい」とアピールした。