ガンダムが北米で大人気 ファンの熱狂が育てる日本コンテンツ【WBS】
コンテンツを利用したビジネスは、2025年には世界で、180兆円を超える市場になると見込まれています。この巨大市場に今、日本のコンテンツが次々攻め込んでいます。 年間1200万人以上の観光客が訪れる大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン。ハリー・ポッターやスパイダーマンといった世界中の人気映画をテーマにしたエリアがありますが、今大人気なのが、スーパーマリオの世界が体験できるエリア「スーパー・ニンテンドー・ワールド」です。 スーパーマリオは40年以上前に任天堂のゲームソフトとして生まれた作品ですが、今や日本を代表するコンテンツとして世界規模の一大ビジネスです。
「私たちはメキシコ人。ここは夢のような場所」(メキシコからの観光客) 「僕はヨッシーが好き。彼女はクッパ」(イギリスからの観光客) 2021年開業のこのマリオのエリアが呼び水となり、USJの今年のインバウンド客は既にコロナ前の実績を大きく上回っています。ユニバーサルスタジオの「スーパー・ニンテンドー・ワールドは今年2月にアメリカにもオープン。今後シンガポールにも拡大予定です。 さらに来年春に大阪で開業する新エリア「ドンキーコング・カントリー」では、ゲーム「ドンキーコング」の世界を再現。USJは、任天堂のコンテンツに期待をかけています。 「任天堂は映画からグッズ、素晴らしいゲーム、そして今やパークへとフランチャイズ拡大を成し遂げてきた」(ユニバーサル・クリエイティブのブライアン・ロビンソン副社長) コンテンツやキャラクターを知的財産(IP)として活用することを、IPビジネスと言いますが、任天堂はゲームで育てた豊富なコンテンツを武器に、IPビジネスを拡大中。ゲーム作品の映画化も進め、今年、マリオの映画が世界でヒット。次にゼルダの伝説の実写化も発表し、世界に攻め込んでいます。 世界でのIPビジネスの収入額を見ると、スーパーマリオは8位にランクインしています。このランキング1位がポケモンで、2位がハローキティ。実にベスト10の半分が日本発のIPなのです。