若手社員「ゆるブラック」認識 ホワイトだけど…成長不足で4割が転職検討 企業はキャリアの選択広げる役割へ
キャリア選択肢の多様化が成長後押し
海老原キャスター: どうすれば、働く人の主体性を高めることができるんでしょうか。 デロイトトーマツグループ執行役・松江英夫さん: これから企業に求められる役割として、いかに個々人の主体性を促し、成長を後押しできるかがより重要になっていきます。 既に、企業では、働く人の主体性を高めるためのさまざまな取り組みが進められています。まずは、主体的なチャレンジを評価する仕組み作りが大切です。 ある食品メーカーでは、挑戦する人材を増やす目的から評価制度に「チャレンジ目標」を導入し、階級が上がるほどチャレンジの割合を高くすることで、挑戦を促す風土づくりに取り組んでいます。 また、ある中堅企業では、人事評価に「自分が面白く働けているか」を10段階で評価する「面白指数」を導入し、社員の上司への評価に影響させるなどの取り組みを行っています。 海老原キャスター: 数字で表現したほうが、伝わりやすいもこともありますよね。 デロイトトーマツグループ執行役・松江英夫さん: 加えて、個人がキャリアの選択肢を主体的に選べる環境作りも重要です。 最近は色々な企業で、異動に公募制やFA権制度を取り入れたり、現業を継続しながら別の部署の業務に参画する兼業型制度(キャリアプラス)を取り入れたりするなどの取り組みが行われています。 企業と働く人が、より対等になっていくこれからの時代は、働く人と企業の双方が知恵を出し合って仕事を面白くして、個人の成長を促す取り組みが増えていくことを期待します。 海老原キャスター: どんな企業で働くのかと同じくらい、どんな人と働くのかということも大切だと思います。一人一人が働きやすく、やりがいを持てる職場作りに貢献することができたらいいなと感じます。 (「Live News α」6月21日放送分より)
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