<ヘッドフォン祭>KuraDA、新平面磁界駆動型ヘッドホン「KD-PF12」試作機/Heart Field、据え置き型ヘッドホンアンプ2機種を試聴展示
ポータブルオーディオ製品の展示イベント「秋のヘッドフォン祭 2024」が、本日11月2日、ステーションコンファレンス東京にて開催している。本稿では5F・502の飯田ピアノブースとホワイエで展開しているブランドを紹介する。 【画像】Heart Field「Dionysus」試作機 ■KuraDa、平面磁界駆動型ヘッドホン「KD-FP12」。新技術でノイズを抑制 飯田ピアノブース(502)のKuraDaコーナーでは、ブランド初期のヘッドホン「KD-FP10」の10周年を記念して製作中のモデル「KD-FP12」の試作機が完全初お披露目で登場。KD-FP10の音響哲学を継承しつつグレードアップさせた平面磁界駆動型ヘッドホンで、同ブランドのフラグシップを担う予定だという。振動板は、国内メーカーによる新技術が盛り込まれた振動板を採用しており、通常の平面磁界ドライバーよりも可聴域のノイズが抑制されているとのこと。 そのほか、8月に発売された開放型ヘッドホン「KD-Q1」のセラミックコーティング仕様モデルや、2015に発表した “全開放型” ヘッドホン「KD-P1」のハウジングを3Dプリンターで製作したモデル「KD-P1SL」が展示。自由に試聴することができる。 Heart Fieldコーナーでは、未発売の据え置き型ヘッドホンアンプ「Dionysus」と「Ariadne」が参考展示されている。「Dionysus」は国内での取り扱いは未定だが、日本円で150万円前後になるというハイエンドモデル。500Wという高出力と自社開発の四重フィードバック回路によって、低ノイズ化を図っているという。ひとかたまりのアルミから削り出された繋ぎ目のないボディも特徴だ。 「Ariadne」は、Dionysusの繋ぎ目なしの基本設計や内部回路を踏襲しながら、主に電源部分を縮小することで価格を抑えつつ小型化したモデル。こちらは年内の国内発売を予定しており、価格は30万円前後が予想されるという。ヘッドホンアンプ2モデルは、上述したKuraDaのヘッドホンと組みあわせて試聴することができる。 また、11月1日(金)に発売されたばかりのハイブリッド型イヤホン「SilverSmith」と「Silberia」が試聴可能。SilverSmithは、ダイナミックドライバー×1基、BAドライバー×2基搭載したモデル。ダイナミックドライバーにはバイオセルロースが採用されており、低域の解像感を高めつつ全帯域にわたってクリアなサウンドを実現するとのこと。 Silberiaは、ダイナミックドライバー×1基、BAドライバー×2基、MEMSドライバー×1基を搭載したモデル。MEMSドライバーは中高域に特化した補助ユニットとして駆動し、これによって中高域の再現性を高めているという。また、MEMSドライバーを駆動させるために独自開発した交流音声信号を変換する内部回路も特徴で、これにより通常の3.5mm接続でMEMSドライバーのサウンドが楽しめる仕様となっている。 ■ホワイエ、個性的なアクセサリーブランドが出展 Penntaconnブースでは、同社のイヤーピースやプラグを展示。12月の発売を予定する銀メッキOFC 4.4mmプラグが出展されており、ケーブルと組み合わせて試聴することができる。従来品である金メッキモデルとメッキなし無垢銅モデルを加えた、3種類を聴き比べることも可能。 隣のESSENCE AUDIOブースでは、Penntaconnのプラグ用いた4.4mm to 4.4mmケーブルの新モデルを展示。ケーブル接続部の口径が大きいプラグを採用することで、本来エレキギターで使用されるような太いケーブルの導入を実現。広いダイナミックレンジの伝送を可能にしたとしており、会場でも好評の声があがっているとのこと。 A2Pブースで展開する個人ブランドmotitone(モチトーン)もケーブルを展示。導体には1mm径の高純度銀単線を採用したという「Connect 01」を出展しており、「すべての音が自然に耳に届く」を理念に開発したという。 Mimimamoブースでは、8月に発売が開始されたイヤーパッド部分だけを覆う製品「mimimamo ウルトラフィット・イヤーパッドカバー」を展示。実際に装着したヘッドホンが置かれており、着け心地を体験することができる。 Music With 規格外ブースでは、自作ヘッドホンや改造ポータブルオーディオ機器を展示。今回の出展ではカセットプレーヤーに注力したとしており、中でもトピックは “魔改造” が施されたSONY「Walkman DC2」だという。
編集部:岡本雄
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