「光る君へ」源明子の告白に戦慄 役のヒントは六条御息所
なお、詮子と言葉を交わした際の明子の様子も冷ややかなもので、「ご不自由なことはございませぬか」「明子さまのお身の上を思うにつけ、何かできないかと思っておりましたので」という詮子に、明子は詮子の思惑を見抜いているのか無表情で「ありがとうございます」とそっけなく流し、気まずい沈黙が流れる場面もあった。
瀧内の出演発表時に寄せたコメントによると「制作者のみなさまからは、役柄のヒントは源氏物語でいう“六条御息所”と、現段階では言われております」と言い、「なんというか、よく言えば奥深い、はっきり言えば"おどろおどろしい"女がやってきたなと思いました。まだ台本をいただいてないのでどうなるかはわかりませんが、年月をかけてひとりの人間を演じますので、今までに感じたことのない感情の積み上がりがあるんじゃないかな、と。役とともに生きていくのが今から楽しみです。大石静さんが紡いでくださる言葉を話すことが今から楽しみでなりません。明子さんをしっかり奥深く全うしたいです」と意気込みを語っていた。
六条御息所は、紫式部が書いた「源氏物語」に登場する架空の人物。主人公・光源氏を愛するあまりに生霊となって源氏がかかわった女性たちを殺める恐ろしいキャラクターとして知られている。瀧内と柄本は直木賞作家・白石一文の同名小説を原作とした映画『火口のふたり』で共演。激しい濡れ場にも挑み、瀧内が第93回キネマ旬報ベスト・テンの主演女優賞に輝いた。(石川友里恵)