会津大「デジタルイノベ中核拠点」開所 AIなど5分野の研究ラボ新設 福島県会津若松市
会津大の「ふくしまデジタルイノベーション地域中核拠点」は1日、福島県会津若松市の学内に開所した。既存の産学イノベーションセンターを全面改修した施設で、最先端の情報通信技術(ICT)を導入して地域の課題解決や産業創出の支援を強化する。 施設は経済産業省の2022(令和4)年度産学連携推進事業費補助金を投じた。会津大が強みとする人工知能(AI)やデータサイエンスなど5分野の研究ラボを新設したのが特長だ。大量のデータを処理できる高性能サーバーなどを配置し、最新の研究、実証に適した環境を整備した。平屋で約1155平方メートルの施設内にはミーティングやコワーキングのスペース、研究開発室がある。学生や教員、大学発ベンチャー、地元企業などが利用し、起業や産学官連携の動きを後押しする。 オープンセレモニーを同所で行い、会津大の束原恒夫理事長兼学長が「福島、日本の創生をけん引する施設にしたい」とあいさつした。経済産業省イノベーション・環境局の川上悟史大学連携推進室長、室井照平市長らとテープカットした。