「能登の大動脈」国道249号 観光名所・千枚田周辺はさらに海側に2車線整備へ
地震と豪雨で大きな被害を受けた国道249号は、石川県の能登半島の外浦を通る一部区間で年内に通行可能となる見通しが示されています。 【写真を見る】「能登の大動脈」国道249号 観光名所・千枚田周辺はさらに海側に2車線整備へ 特に被害の大きかった箇所では、隆起した海岸に道路を整備したり崩れた土砂を土のうに活用したりして応急復旧が行われます。 元日の地震に加え9月の豪雨により、大規模な土砂崩れや路面の崩落などが確認された国道249号。 ■観光名所「白米千枚田」の付近は9月の豪雨でも被害 輪島市門前町と珠洲市若山町の区間、およそ53キロについては県に代わって国が復旧工事を進めていて、年内に通行が可能となる見通しです。 このうち輪島市の白米千枚田付近では隆起した海岸に整備されたう回路が今年9月の豪雨で再び地すべりの被害を受けました。 国土交通省ではさらに海側に2車線、仮の道路を整備することを決め、大型の土のうを積み上げるなどして波や風の影響を抑える方針です。 国土交通省北陸地方整備局 谷俊秀 技術統括マネージャー 「(前回は)土のうの上に道路を通して車を通す構造だったが盛り土を上げると時間がかかるので、下に道路を通す、波の影響を受けないような形で土のうを積んでいく」 ■国道249号の復旧で復興の加速が期待される また輪島市町野町の大川浜付近と珠洲市の逢坂トンネル付近では崩落した土砂を盛土や土のうなどとして活用し海岸線に1車線の通行を確保します。 一方、輪島市の中屋トンネルと珠洲市の大谷トンネル付近は、内部を早期に開通するのが難しいことなどから、県道や市道でう回することになります。 一部の区間は地元住民と緊急車両に限定されますが能登の大動脈ともいわれる国道249号の復旧で復興の加速が期待されます。
北陸放送