サッカーの海賊版サイト利用者、直接的に罰金を科されることに|ラ・リーガ
スペインプロリーグ機構ラ・リーガは今後、海賊版サイトやアプリケーションを通じて試合を視聴した者に対して、直接的に罰金を科すことができるようになった。スペイン『マルカ』や『アス』が方いている。 ラ・リーガは違法に試合映像を配信する海賊版サイトやアプリケーションに悩まされてきたが、処罰を科すことのできる対象はその大元となる違法配信者や、海賊版を通じて試合映像を流していたバルやレストランに限られていた。しかしバルセロナの8番商業裁判所が8日、海賊版を使用して試合を視聴した者に対しても罰金を科せるとの判決を下し、これまでの流れが大きく変わることになった。 この判決により今後ボーダフォン、オレンジ、マスモビル、ディヒ、テレフォニカとラ・リーガの試合配信を行っている映像配信事業者は、各々のプラットフォームを介して海賊版から視聴を行っている者のIPアドレス、インターネット契約者の氏名、契約者の身分証明といった情報について、ラ・リーガが求める場合に情報を開示することを義務付けられる。ラ・リーガは早速、今後数日以内に開示請求を行うようだ。 なおラ・リーガのハビエル・テバス会長が昨年9月に報告した内容によると、スペインではラ・リーガの試合を視聴できる海賊版アプリケーションが、約100万のモバイル機器にダウンロードされていた。そして、こうした視聴によってラ・リーガが被っている損失は、2022-23シーズンだけでも2770万ユーロ(約45億円)に上ると見積もられている。