ロッテ今江が語る、「下克上が18番!」
僕が常に抱いている、その緊張感は、「失敗したらどうしようか」というネガティブなものから来るものではない。ドキドキ感ではなく、ワクワク感。 「どうなるんだろう!」という期待感に似た緊張が、バッターボックスである。ただ、その「どうなるんだろう」の先にあるものは、「カーンと芯で捉えてホームラン!」というような、“いいイメージ”ではない。どちらかというと、「詰まってポテンヒット」というような少しネガティブなイメージを抱いて打席に立っている。
ただ、守備での気持ちの持ち方は少し違う。 三遊間に飛んでくれば、こうさばこう。 三塁線なら、こう処理する。ボテボテならば、こうだ! と、いくつかのイメージを作って準備している。昔は、「ここではオレのとこに飛んでこないでくれよ」とか、逆に「よーし! 飛んで来い」と、色々と考えた。「飛んで来い」と、念じると本当に打球が飛んで来たりするもので、最近は、どちらの気持ちも強くは持たずにニュートラルな心境で緊張感を持って打球処理への準備をすることにしている。 さあ、西武とのCSファーストステージ。最終戦の悔しさをすぐに晴らすチャンスがあることは、我々にとっては、とても大きな意味を持つ。 がんがんやっている! 気分が高揚して野球が楽しくなってきた。 (文責・今江敏晃/千葉ロッテマリーンズ内野手)