<高校野球>園児に野球教室 21世紀枠・平田「憧れの甲子園で校歌を」 第92回選抜高校野球
平田(島根)が21世紀枠に選ばれ、春夏通じて初の甲子園出場を決めた。2019年度秋季中国大会で8強入りした実績に加え、3年前から続ける地域での野球教室が評価された。保科陽太(ひなた)主将(2年)は「憧れの地で大好きな野球ができるのがとてもうれしい。勝って校歌を歌いたい」と力を込めた。 【写真特集】歴代21世紀枠出場校 1916年創立の県立校。旧平田市(現在の出雲市平田町)にある唯一の高校で、2018年には平田商工会議所と組んで地元産小豆を使ったスイーツを共同開発するなど、地域と連携した教育を進める。 昨年も21世紀枠の中国地区候補校に選ばれたが、あと一歩で選に漏れた。昨秋の県大会では古川雅也投手(2年)を中心とした堅い守りで準優勝し、中国大会でも1勝を果たした。古川投手は「高いレベルの打者が空振りするような投球をしたい」と闘志を見せる。 野球教室の活動では、幼児でも安全に楽しめるよう新聞紙や段ボールなどでバットを作るなど独自のプログラムを確立し、その手法は中国地方の他校にも広がる。植田悟監督は「幼児たちを励ます前向きな声掛けが、自分たちの緊迫した試合でも自然と出ている。躍動感のあるプレーで、野球の楽しさを伝えたい」と誓った。【鈴木周】 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/)では、大会期間中の全31試合をライブ中継。「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。デジタル紙面では出場決定号外も無料で配信しています。