阪神・湯浅 開幕1軍&勝利の方程式入り目指す! リハビリ順調、来年2月にも実戦復帰へ
阪神の湯浅京己投手(25)が20日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み1000万円減の年俸3700万円でサインした。今年8月に受けた「胸椎黄色じん帯骨化切除術」からの復活を目指す来季。順調にリハビリを進めており開幕1軍、勝利の方程式入りの2大目標を力強く宣言した。この日は計8選手が契約を更改した。 湯浅には、はっきりと目指すべき“場所”が見えていた。 「キャンプで実戦復帰して、開幕1軍を目指して頑張りたい」 8月に「胸椎黄色じん帯骨化切除術」を受け、現在はリハビリの日々を過ごす。長い道のりでも、春先に右足の脱力感に悩まされた苦闘を思えば視界は開けている。すでに鳴尾浜のブルペンで球速を130キロに抑えた上で、傾斜を使った投球も再開。「(今後予定される)今月の診察が終わってからはキャッチャーを座らせて投げられるようになる」と順調にステップを踏んでいることを明かした。 「手術する時には来年の開幕からいけるようにという思いはあった」。シーズン中の手術を許可してくれた球団に報いるためにも、まずは開幕1軍に照準を定める。来春のキャンプインに合わせて全体練習に合流し、2月中に実戦登板することが当面の目標。そして、開幕1軍入りを果たした先の復活ロードもしっかり描いている。 「やっぱり1軍で良いところで投げたいので。昨年も今年も全然力になれてないんで、来年こそはチームの力になれるように」。59試合に登板した22年に45ホールドポイントで「最優秀中継ぎ投手」にも輝いた右腕。石井、桐敷、岩崎らが担う「勝利の方程式」へのカムバックも狙う。 手術前後には同じ国指定の難病「胸椎黄色じん帯骨化症」から復帰を遂げた中日・福、DeNA・三嶋の両先輩から助言をもらい力にした。湯浅にも芽生えた思いがある。 「今度は自分がそういう困っている人たちを勇気づけるじゃないですけど、そういう存在になれるように。1軍でやることによって勇気づけられる。お世話になった方々に恩返しもできる」 聖地のマウンドへの“足跡”が誰かの勇気になる。背番号65が新たな使命を胸に歩き出す。(遠藤 礼)