“異次元のDH”大谷翔平にNY紙記者も白旗 MVP争いで圧倒的優位を訴え「レースは終わり。オオタニは満場一致だ」
大谷翔平(ドジャース)の歴史的な成績に驚きの声が広まった。 現地時間9月29日のロッキーズ戦でレギュラーシーズンの全試合を消化した大谷。前人未到だった「シーズン50本塁打・50盗塁」を達成した1年で、打率.310、54本塁打、130打点、59盗塁、長打率.646、OPS1.036を記録。ナショナル・リーグで驚異の10冠となるなど、異能ぶりを遺憾なく発揮した。 【動画】米メディアも興味津々! 大谷翔平&真美子夫人&デコピンの3ショット 昨オフに実施した右肘への手術の影響により、今季の大谷は打者に専念。守備に就かないフルタイムのDH選手としてプレーした。当初はどれだけ打とうとも「守れない」大谷に対する“逆風”は少なくなかった。シーズンが佳境を迎え、MVPを巡る議論が白熱する中でも、過去にDH専任選手の受賞歴がない背景もあり、世間の評価を疑問視する声もあった。 ただ、シーズンが終了した今、大谷に対する見識は改まった感がある。近年のMVP投票で重要視されているWAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標)でリーグトップの数字を記録。抗う存在が全くいなくなったのだ。 MVP議論において大谷に辛口なコメントを飛ばしていた記者も持論を変えている。ニューヨークの日刊紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者は「トップに立つこの2人(大谷とジャッジ)はなかなかに良い」と自身のXで指摘している。 当初、ヘイマン記者はメッツの遊撃手フランシスコ・リンドーアをプッシュ。「ホームランを打ち、盗塁も決め、守備も素晴らしく、稀有なリーダーシップを発揮している」と論じていた。しかし、WARで大谷が上を行き、考えを改めている。 最後の8試合で大谷がOPS2.149をマークしていることに「馬鹿げている」と驚きを示し、「MVPレースは終わり。少なくとも、オオタニは満場一致でなるだろう」と白旗を振った。 米メディアや識者による「打つだけ」というDH選手に対する固定概念を崩した大谷。そのパフォーマンスに対する反響はしばらく続きそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]