【解説】地震相次ぐトカラ列島近海震度5弱も――過去にも地震頻発火山活動に影響は?
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鹿児島県のトカラ列島近海では、今年4月から地震活動が活発になっています。5月には「震度5弱」の地震が発生、その後も地震が相次いでいます。これまでも、1か月の間に有感地震が約300回おきるなど“群発地震”活動も―。地震が多いワケとは?火山との関連は?社会部災害担当・内藤ミカ記者が解説します。【週刊地震ニュース】
■震度1以上の地震63回 最大震度は、トカラ列島近海で震度4
5月29日から6月4日までの期間、国内で震度1以上の地震は63回ありました。 ▼5月30日午後5時49分頃、群発地震が続く石川県珠洲市で震度4を観測する地震がありました。震源は能登半島沖、地震の規模を示すマグニチュード4.6、震源の深さは4キロでした。 ▼5月30日午後8時16分頃、熊本市や宇土市などで震度3の揺れを観測する地震がありました。震源は熊本地方、マグニチュードは3.8、震源の深さは12キロでした。 ▼6月1日、午前11時28分頃、鹿児島県十島村で震度4の地震がありました。震源はトカラ列島近海で マグニチュードは4.3、震源の深さは11キロでした。1日は午後8時11分頃にも、震度3の地震がおきています。この地震のマグニチュードは3.7、震源の深さは11キロでした。 ▼3日午後7時35分頃、北海道・函館市や浦河町などで震度3の地震がありました。震源は浦河沖で マグニチュード5.1、震源の深さは65キロでした。 ▼4日午前10時58分頃、茨城県つくば市や千葉県市川市、東京都中央区などで震度3の地震がありました。震源は千葉県北西部で、マグニチュード4.6、震源の深さは70キロでした。
■トカラ列島の口之島・中之島付近 5月には震度5弱―その後も活発な地震活動続く
鹿児島県の屋久島と奄美大島に挟まれて並ぶ島々は「トカラ列島」と呼ばれています。南北、約160キロの間に口之島、中之島、諏訪之瀬島、宝島、小宝島、悪石島、平島などがあります。気象庁が発表する地震情報では、震源が「トカラ列島近海」となっていますが、今回、特に地震活動が活発となっているのは口之島と中之島の周辺です。