台湾株などが上昇する一方、インド株や香港株などが下落 ~アジア・マーケット動向の振り返り【解説:三井住友DSアセットマネジメント】
三井住友DSアセットマネジメント株式会社が、「アジアリサーチセンター」のレポートを基に、中国を中心に2024年10月のアジア・マーケットを振り返ります。
アジア:マーケット動向
⇒【株式】まちまち、【通貨】下落、【債券】概ね金利上昇 【株式市場】 ◆台湾などが上昇する一方、インドや香港などが下落 台湾は、粗利益率が市場の事前予想を上回るなど好調な決算を発表した半導体受託生産大手が上昇する中、堅調に推移。また、中央銀行が政策金利を引き下げたタイも上昇。一方、インドは、インド証券取引委員会(SEBI)がデリバティブ取引に関する新たな規制を発表したことなどから下落。中国国家発展改革委員会が具体的な景気刺激策について言及しなかったことが嫌気された香港も軟調に推移。9月の消費者物価指数(CPI)上昇率が市場の事前予想を下回ったことなども下押し要因となった。また、2025年度国家予算案にて売上サービス税の課税対象の拡大や配当所得への配当課税が発表されたマレーシアも軟調。 【通貨(対米ドル)】 ◆下落 米選挙で大統領、上院、下院共に共和党の勝利というトリプルレッドが米ドル高としていったん織り込まれ始めた影響で多くのアジア通貨は対米ドルで下落した。資本移動よりも経常収支赤字の影響を受けやすかったインドルピーは比較的小幅な下落にとどまった。 【債券(国債)市場】 ◆概ね金利上昇 アジア国債利回りは欧米金利に連動した格好で多くの市場で上昇した。タイや韓国で利下げが実施され、市場予想外の動きとなったタイでは長期金利低下につながった。シンガポールでは現行の引き締めスタンス継続となり、またインドやインドネシアで政策金利が維持された。 <※参照:各国の株価指数の名称> ●中国:上海/深圳CSI300指数、●香港:ハンセン指数、●韓国:韓国総合株価指数、●台湾:台湾加権指数、●インドネシア:ジャカルタ総合指数、●マレーシア:クアラルンプール総合指数、●タイ:SET指数、●ベトナム:ベトナムVN指数、●シンガポール:シンガポールST指数、●フィリピン:フィリピン総合指数、●インド:SENSEX指数、●オーストラリア:ASX200指数
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