給与は上がらず家計がギリギリです。自炊を続けるのが大変なので、手抜きでも節約できる方法はありませんか?
自炊している人とその本音
次に、家計の節約方法で注目されている自炊について、その現状や実践者の本音を取り上げていきます。まずは、株式会社CREAKS(東京都港区)が運営するサウナプラットフォームの「サウナーチ」が実施した、「自炊の頻度に関するアンケート」のデータです。 こちらは、2024年1月12日~13日に15~39歳の男女300人を対象にしたもので、30代の69%が自炊していることが分かりました。また、「10代:50%」「20代:55%」と年代に比例して高くなっています。 しかも、毎日自炊する人は「30代:30%」で「10代:10%」の3倍、性別では「男性:15.83%」に対して「女性:24.44%」と女性のほうが約1.5倍高いことも分かっています。 自炊に励むことで食費の節約、さらには家計費全般の節約にもつながりますが、すべての人が自炊に前向きとはかぎりません。 株式会社リクレ(神奈川県横浜市)が運営する食べるを考えるWEBメディア「リーミー」が実施した、「共働きの自炊に関するアンケート」(調査期間:2024年1月16日~23日、調査対象:全国の共働き家庭300人)には興味深い結果があります。 特に注目すべきは、「自炊に意欲的でない(全く意欲的でない人を含む):43%」と回答者の約4割に上る数値です。 ちなみに、こちらの対象者は20~60代の共働き家庭(300人)なので、忙しい日常のなかで料理に時間をかけられない人もいるでしょう。食材の調達や管理、料理や後片付けの時間など、自炊ならではの課題も多いようです。
自炊を続けるにはストレスフリーが大切
節約のために自炊に励んでも、ストレスが高じて散財することもあります。また、レシピに忠実に従った結果、お金の無駄遣いにもなりかねません。 このような負のスパイラルを防ぐためには、よい意味での開き直りが必要です。食材や調味料は手持ちのものを使い切る、食材を下ごしらえして冷凍保存するなど、食費や時間を節約できる方法はいろいろあります。 また、すべて自炊するのではなく、お総菜を組み合わせて食卓に出すのもよいでしょう。電子レンジの活用によって、洗い物を少なくすることにも役立ちます。ちょっとした工夫によって、自炊の手間暇が軽減だけでなく水道・光熱費の節約にもつながるため、ストレスフリー効果も期待できるでしょう。