愛子さま伊勢神宮訪問に見えた、悠仁さまとの微妙な違い その理由は…気になる立ち位置「どっちが上?」
では、今現在の全皇族の身位はどういう順番になっているのか。せっかくなので宮内庁報道室に正式に文書で質問してみたが、約2週間後に受け取った回答にがっかりした。 「身位については明確な規定がなく、身位の順序について定めた規定もありません」。皇后さま以下の皇族がどういう順で並んでいるのか、はっきりとは決まっていないというのだ。 規定がないのなら、一般参賀での立ち位置や、園遊会での並び順はどうやって決めるのか。この点を尋ねると「行事等での皇族方の並び方については、旧皇族身位令や、その他の過去の前例を参考に、その都度決定しています」とのことだった。 ▽旧法令の序列 参考にしているという「旧皇族身位令」とは、1910(明治43)年公布の法令のことだ。皇族の「班位」を次のように定めている。「班」は「順序」を表す。それによると、順序はこうなっている。 第1、皇后 第2、太皇太后 第3、皇太后
第4、皇太子 第5、皇太子妃 第6、皇太孫 第7、皇太孫妃 第8、親王、親王妃、内親王、王、王妃、女王 上皇后や皇嗣の現行法上の位置づけと皇位継承順を勘案して、これを現在の皇族に当てはめてみると、次のようになると思われる。 1、雅子さま 2、美智子さま 3、秋篠宮さま 4、紀子さま 5、悠仁さま、常陸宮さま、華子さま、百合子さま、信子さま、久子さま、愛子さま、佳子さま、彬子さま、瑶子さま、承子さま ▽皇室典範では? では、皇室典範に照らすとどうなるか。現行の皇室典範には身位に関する規定はないが、序列に関係しそうな箇所として、第2条「皇位継承順」、第5条「皇族の範囲」、第17条「摂政の順序」がある。 例えば「摂政の順序」を見ると、摂政になれるのは成年皇族だけなので、現在のところ愛子さまの順位が上だが、悠仁さまが成人すれば悠仁さまが上になる。