岩国商業高校でセアカゴケグモ新たに42匹発見、生徒への健康被害なし…米軍岩国基地でも2300匹超、2011年以降最多に
山口県岩国市の県立岩国商業高校で20日、成体のメスが毒を持つ外来種「セアカゴケグモ」が新たに42匹発見されました。 同校敷地内では9月に5匹が発見されたことから、県と岩国市が月に1回、調査に入っていて、10月16日にも18匹が発見されています。 同市によると、これまでにセアカゴケグモによる生徒らへの健康被害はないということで、高校側に教職員による日々の見回りを要請したほか、県との合同調査も継続実施する方針です。 また米軍岩国基地で7月22日~10月21日の間に発見・駆除されたゴケグモは2345匹と、現在の集計方法となった2011年以降で最多となったことが21日、分かりました。 内訳は、成体のメスが819匹(クロゴケグモ411匹、ハイイロゴケグモ173匹、セアカゴケグモ235匹)、成体のオスが74匹(クロゴケグモ51匹、ハイイロゴケグモ6匹、セアカゴケグモ17匹)、幼体が1452匹(クロゴケグモ766匹、ハイイロゴケグモ317匹、セアカゴケグモ369匹)です。 県と市は、「特定外来生物に指定されているゴケグモ属が未だに完全駆除に至っておらず、被害防止のため基地の責任において集中的・効果的な駆除を実施し早期に完全駆除を行うこと」などを米軍側に要請しています。