山田裕貴の涙が心震わせる…悲し過ぎる過去と向き合うシーンに注目集まる<君が心をくれたから>
永野芽郁主演のドラマ「君が心をくれたから」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)。1月15日放送の第2話では、雨(永野)が太陽(山田裕貴)を救う奇跡の代償として、まず味覚が奪われることになるまでの時間が描かれた。そんななか、太陽の過去も明らかになり、山田の演技に反響が寄せられた。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】雨(永野芽郁)と太陽(山田裕貴)の思い出のマカロンがキーアイテムに ■奇跡の代償に味覚を奪われる雨 本作は、ノスタルジックな雰囲気の長崎を舞台に、主人公・逢原雨(永野)が、かつてただ一人心を通わせた忘れられない男性・朝野太陽(山田)と“過酷な奇跡”に立ち向かうファンタジーラブストーリー。脚本は、純愛小説の名手として若い世代に注目の作家・宇山佳佑氏によるオリジナルだ。 事故に遭った太陽の命を救う奇跡の代償として心を差し出すことを決意した雨。心を差し出すとは、五感を奪われること。3カ月かけて順に奪われていくことになり、第2話は、最初に味覚が奪われるまでを描いた。 ■火災で亡くなった太陽の母の悲しい真相 それと同時に明かされたのが、太陽の母の死の真相だった。事故に遭って入院中のベッドで火災の夢を見た太陽。その後、かすかな記憶がよみがえり、図書館で当時の新聞を調べ、陽平に「正直に言ってよ」と迫った。 母は家業である花火製作の工場で起きた火災で亡くなっており、原因は父・陽平(遠藤憲一)の不注意と聞かされていた。だが、実際は幼い太陽が静電気の放電をしないまま工場に入り、火薬に触れようとしたことがきっかけだった。 爆発が起きたとき、陽平は出掛けており、母・明日香は太陽を助けるために火の中に飛び込んだのだという。助け出された太陽は、目を覚ましたときには心を守るためか、火事の記憶がなくなっていたが、母の写真を見ると過呼吸を起こすように。このままでは一生苦しむことになると、陽平は明日香の写真をすべて燃やしてしまい、太陽の妹・春陽(出口夏希)が母親の顔を覚えていないことにつながってしまったのだった。 ■山田裕貴、渾身の泣きの演技に心震える 「だけどお前は、母さんとの約束だけは覚えていたよ」と陽平。真相から続けてその言葉を聞いた太陽の目から一粒の涙がこぼれ落ちた。そして、「ごめん」「ごめんなさい」と繰り返しながら崩れ落ちた。 山田といえば、2023年4月期の主演ドラマ「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」(TBS系)での熱演も記憶に新しい。なんといっても感情を乗せた“目”の演技が秀逸だった。今回は、その目からこぼれ落ちる一粒の涙から、真相を知って不意に出た微笑、そして慟哭まで、太陽の胸の内が伝わる様子を体現した。 SNSにも「山田裕貴くんの演技が相変わらずすごすぎる」「泣きの演技良すぎる」「山田裕貴の演技でめっちゃ泣く」といった感想が上がった。 その後、太陽は前を向く。母に言われた「いつかたくさんの人を幸せにするような、そんな花火を作ってね」。それが雨を笑顔にしたいという思いにもつながっている太陽。雨に「逃げないで」と言われ、もう一度、一人前の花火師になる決意を固めた。陽平にその旨を申し出ると、たった1つの条件を提示される。「くじけるな! 何があってもだ」ということだった。「はい!」と力強く返事した太陽の“目”は輝きを取り戻していた。 しかし、視聴者からは心配の声が。雨が自分の命と引き換えに五感を失っていくことを知った時のつらさは想像にかたくないからだ。 山田は本作のインタビューで「表現するのがどんどん難しくなると思います」と語っている。そして「自分のせいだと知る時がいずれやってくるわけですが、その時どんな顔をするのかは自分でもやってみないと分からないなと思っています」とも。これまでの実績、また本話での泣きのシーンを思えば、きっとまた心震える演技を見せてくれるはずだ。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部