松下洸平「あえて“子ども扱い”しない」大人がつい見落としがちな、子どもにしてあげられる大切なこと
子どもと同じ目線でいることが大切
学校医という特別な立場にいなくても、大人は子どもにしてあげられることがあるのか。松下さん自身の思いをうかがいました。 「『放課後カルテ』に出演させていただいて、それを非常によく考えるようになりました。今思うのは、子どもと同じ目線でいるのが大事なのかなということです。子ども扱いしないというか」 例えばドラマの撮影で、児童役の子どもたちが緊張しているとき。 「『めっちゃ緊張するよね。みんな一緒だから大丈夫だよ』って、友達のような感じで話しかけてあげるんです。そうすると笑顔になってくれたり、ドキドキしていたのが少し落ち着いてくれたりするような気がして」 一方で、松下さんが児童役の子たちからもらうものもたくさんあるそう。 「無邪気で素直、お子さんたちの個性そのままを見せてくれると、とても嬉しいですね。僕も元気になります」
子どもたちと一緒に台本の向こう側に行きたい
最後に、ドラマ『放課後カルテ』についてメッセージをいただきました。 「演じていると、台本を離れて、お芝居ではなくなる瞬間があるんです。『放課後カルテ』でも、子どもたちと一緒に台本の向こう側に行けたらと思います。そういうふうに子どもたちを引っ張ってあげたい。そうしたら今まで見たこともないようなドラマになると思いますし、僕も最高に幸せです。『放課後カルテ』は子どもにも大人にも響く、今ぴったりな作品です。ぜひ楽しみにご覧ください」
【Profile】松下洸平
1987年、東京都生まれ。2018年、舞台『母と暮せば』『スリル・ミー』で第73回文化庁芸術祭演劇部門新人賞、第26回読売演劇大賞優秀男優賞・杉村春子賞を受賞。近年の主な出演作は、NHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』、ドラマ『いちばんすきな花』、大河ドラマ『光る君へ』、映画『燃えよ剣』『ミステリと言う勿れ』など。24年は映画『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』に出演。
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