信大ラグビー部が全国地区対抗大学大会へ 創部60周年の節目に快挙 長野県
長野県の信州大学ラグビー部が、名古屋市で29日に開幕する第75回全国地区対抗大学ラグビーフットボール大会(日本ラグビーフットボール協会主催)に出場する。9年ぶり3回目の出場で、創部60周年の節目の快挙となった。県内各地にキャンパスが分散しているため全体練習が限られ、監督やコーチがおらず学生が運営するなど苦労が多い中、気持ちを一つにして予選を突破した。 関東2区予選(10月、11月)に信州、新潟、茨城、群馬の4校が出場した。信大は決勝で群馬大を58―21と大差を付けて優勝。体格を生かした戦術の群馬を「前に出るディフェンス」で封じ、前半から得点を重ねた。チームキャプテンの三井一輝さん(21)=繊維学部3年=は「3点差で全国を逃した昨年の悔しさをばねにしてきたのでとてもうれしい。全国は全てを出し切って挑みたい」と意気込む。 同部は1年生~院生41人が所属し、平日はキャンパスごと、土曜日は長野県松本市で全体練習をする。年に数回は元日本代表選手らに指導を受ける。ゲームキャプテンの後藤翠昌さん(22)=工学部3年=は「体格も技術も他校に劣るが、基礎固めに重点を置いたことが通用するか楽しみ。まずは初戦突破」と力を込める。 全国大会は北海道~九州の8校が出場し、初戦の相手は広島大となる。OB会前会長・足立昇三さん(70)は「愚直に取り組む姿勢に頭が下がる思い。悔いのない真っすぐなラグビーをしてほしい」とエールを送る。
市民タイムス