「仕事デキない東大生」学歴のために犠牲にした事 社会人として身に付けたい「大事な3つの要素」
「東大生は社会で役に立たない」。こんな言葉を聞いたことがある人も、いるのではないでしょうか。社会に出て役に立つ人とは、どんな人材なのか。『高学歴のトリセツ 褒め方・伸ばし方・正しい使い方』を上梓した東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんがお話しします。 【写真】『高学歴エリートのトリセツ 褒め方・伸ばし方・正しい使い方』(西岡壱誠)では、頭が良く、個性的すぎる高学歴の部下の育て方を紹介する。 みなさんは、「東大生は、社会では役に立たない」という言葉を聞いたことはありますか? 東大生に限らず、偏差値が高い大学に通っている高学歴のエリート人材に対して、「頭はいいけれど、会社ではあまり役に立たない」といった評価をしている人もいます。
それが高学歴に対する嫉妬からなのか、それとも仕事をするうえで、本当に使いモノにならず、役に立たない人材なのか、いろんな見方があるでしょう。 なぜそんなふうに言われてしまうのか。今回は、「東大生は、社会で役に立たない」と言われてしまう背景について考えたいと思います。 ■社会に出て役に立つ人材の3つの能力 そもそも、「社会に出て、役に立つ人材」というのは、どんな能力が必要なのでしょうか? これについて私は、3つの能力が必要だと考えています。
① 専門家としての能力、② 労働者としての能力、③同僚としての能力です。 この3つの能力のうち、どれか1つでも著しく欠けていると、残念ながら、その人はなかなか会社でうまくいきません。 高学歴の人というのは、①専門家としてのスキルが高い人が多いです。英語が話せる・専門的な知識がある・文章を書くスキルが高い、などの、履歴書や面接で測れるような能力を兼ね備えている人が多いです。 では、②と③はどうでしょうか?
②の労働者としての能力は、「社会人スキル」と言われるようなものです。上司が指示をしたときに、すぐにそれに従ってくれるかどうか、レスポンスが速いかどうか、などですね。 ③の同僚としての能力は、「対人スキル」とでも言うべき能力ですね。 要するに、仲間としてやっていくときに、気持ちがいい人かどうか、です。協調性がなくて、周りに合わせてくれなかったり、過度に攻撃的な人は、どんなに能力が高くても一緒に働きたくはないですよね。