ゴルフで「左手主導で振り抜く」のがいいと言われる理由、効果的な練習法は?【年末年始で身に付けるスウィングの基本⑥】
まとまった休みが取れる年末年始。ふだん出来ていない家族サービスに時間が取られるゴルファーも多いだろう。しかし、毎日練習場に通うことができれば短期間でスウィングの基礎を身に付けられるチャンス!? ということで、インドアゴルフや打ち放題だからこそできる基礎練習をYouTube再生回数約9000万回を誇る人気のハラダゴルフことインストラクターの原田修平に教えてもらった。
右手を使いすぎるとダウンスウィングで右肩が前に出てクラブが外から下りやすい
「スウィングでは利き手をメインに使いがち。悪くはないですが、器用な手だけに手打ちになりやすい。言いかえれば体を使わなくなるので、飛ばなかったり、スウィングの再現性が低下します」と原田修平コーチ(以下同)。 「利き手だけで打つと、主に体の前側の筋肉を使って打つことになるので、前述のようなデメリットが生じるんです」と続ける。 プロは太もも裏のハムストリングスや背筋、肩甲骨周りの筋肉など、体の後ろ側の筋肉を使ってスウィングする。そのため体の回転スピードが速く出力も大きいのだという。
後ろ側の筋肉を使って打つには、利き手と逆の手を使うことが必要。右利きなら左手を使って振る。特にダウンスウィングからフォローでこの意識が重要ということ。 「このプロセスで右手を使いすぎると、右肩が前に出てクラブが外から下りやすい。手と体が連動しないため、フォローでインサイドにクラブ引き込む形になってアウトサイド・インが助長されます。これを直すにはメディシンボールのような、ある程度重さのあるボールを左に投げるドリルが有効ですが、ボールを目標方向に投げるのでは不十分。思い切って背後に投げなければいけません」
重いものを背後に投げるように左手主導で振り抜くと背筋が使えて飛ぶ
なるほど、重いものを背後に投げるには右手だけでは無理。両手、さらには体も使わないと投げられない。 「僕は北海道在住なので雪かきをしますが、その場合スコップで雪を背後に投げ捨てます。スウィングもこのようにすれば手と体が連動して同じ方向にエネルギーが使われるので、アウトサイド・インになりにくいのです。ダウンスウィング以降は左手を使うイメージのほうがベター。左サイドの運動量が多くなります」 この動きは左手でクラブを逆さに持った片手素振りでも習得できるという。
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