マウンテンバイク・アジア王者監修のBMXコース、無料で…岐阜・各務原にオープン
自転車競技「BMX」のコースを設けた「木曽川前渡南公園」が岐阜県各務原市にオープンした。プロの選手の意見を盛り込んだアスファルト舗装のコースが無料で利用できるほか、日帰りのグランピング施設などもあり、木曽川の自然を感じながら幅広い世代が楽しめるようになっている。 【写真】全日本6連覇したBMX中村輪夢
市は木曽川の河川敷や堤防のエリアの有効活用を目指し、2014年度に公園の整備基本計画を策定。地域や世代を超えて交流できる場にしようと、民間企業のアイデアや資金を活用する公募設置管理制度「Park―PFI」を取り入れた。
公園は広さ約2ヘクタール。「BMXパーク」にアスファルト舗装の凸凹が連続したコース「パンプトラック」が整備されている。初級と中級に分かれており、予約不要。自転車は有料で貸し出しもある。
コースを監修したのは、マウンテンバイク競技でアジア選手権優勝経験を持つプロライダーの清水一輝さん(32)。「通常は土のコースが多いが、アスファルトはスピードが出て走行が安定する」と説明する。
オープン初日の14日は、清水さんらがジャンプや、前輪を浮かせて走行する「ロール」などを披露し、体験会も行われた。
兄の影響で自転車競技を始めたという三重県四日市市の小学2年生(8)は「スピードが出せて走りやすい。またここで練習してジャンプができるようになりたい」と笑顔だった。
定期的に体験会を開催するといい、清水さんは「初めての人も気軽に来てほしい」と話している。
公園には、バーベキューができる日帰りグランピング施設(全5棟、冷暖房完備)、飲み物や軽食の売店、芝生広場などもある。滑り台などの遊具や展望台は各務原市立稲羽東小学校の児童らの提案で設置された。
開園時間は原則午前9時~午後6時。火曜と年末年始は休園。グランピングは完全予約制で、1月下旬頃から予約を開始予定。