マッシュがサロン向け卸に本腰 ヘアケアの黒船「インナーセンス」引っ提げ
今後は東京と大阪にブランドの旗艦店を構えて戦略の拠点とし、機を見てアジア諸国へ進出する。「日本の優れたサロン技術を、ブランドとともに海外に発信していきたい」と中谷氏は展望を話す。
「ブランドを一歩一歩成長させたい」
マッシュは理想のパートナー
3日に発表会が開かれ、インナーセンス創業者のグレッグ・スタークマンとジョアン・スタークマン夫妻が来日。ブランド創業の理念や哲学を語った。
2人の間に生まれた子供が難病であるウイリアムズ症候群を発症したことをきっかけに、夫妻は人や髪、地球の健康を改めて強く考え、クリーンビューティブランドである「インナーセンス」を立ち上げた。「消費者の目線はブランドを立ち上げた当時よりも厳しくなっていて、配合成分ひとつひとつについて吟味される。だから私たちも常にストイックでなくてはならない。『インナーセンス』は、(欧米では)すでにクリーンビューティのパイオニアとして捉えられているし、そこにプライドを持ってビジネスをしてもいる」と2人。
マッシュとの協業については、「私たちは急速なビジネスの成長を求めているわけではなく、創業当初のフィロソフィーと規律を守りながら一歩一歩成長していきたいと考えている。そういったスタンスに共感してくれたマッシュグループとのパートナーシップは、非常にいいものになるだろう」と期待を述べた。「それに日本のプロのスタイリストは非常に優秀で、その技術力はアメリカよりも先に行っているようにすら思える。私たちも学べる点は多くあるはずだ」。