ダイエット中は“体臭”が強くなる? 臭いの改善方法や原因を専門医に聞く「臭いは体から危険信号が出ているサイン」
ダイエットをしていて、「体臭が気になるようになった」という経験がある人もいるでしょう。ダイエット中には、“ダイエット臭”という独特の体臭が出る場合があります。本記事では、臭いの原因や対処法について、共立美容外科の遠山貴之さんに聞きました。 【写真で解説】美しい“美脚”の作り方 注意点や効果的な方法をRIZAPトレーナーが伝授 ◆リンゴが腐ったような臭いも…臭いは体から危険信号が出ているサイン 一般的には、“ダイエット臭=ケトン臭”といわれています。極端な食事や糖質制限にダイエットでエネルギー不足に陥り、それを補うために、脂肪を分解してケトン体という物質が合成されます。このケトン体は、甘酸っぱい腐ったような独特の臭いを放ち、汗や呼気に混ざって発散されてしまいます。その結果、体臭が強く感じてしまうことがあります。ケトン臭がする場合は、体内の糖不足や正常な代謝が行われていません。放置することで、月経不順や体の不調を招いてしまうかもしれません。 ダイエット臭の第1段階の特徴は、脂っぽい臭いです。極端なダイエットで代謝が追いつかず、燃焼できなかった脂肪酸が血中に流れ出ます。その脂肪酸は汗や皮脂に混ざって脂っぽい臭いがするようになります。ただし、第1段階ではそれほど強い臭いではないので、自分ではなかなか気付きにくいかもしれません。 第2段階の特徴は、ツンとしたアンモニア臭です。基礎代謝の低下で血行が悪化すると、解糖系という方法でエネルギーが作られるようになります。その際に生成される乳酸はアンモニアと相性が良く、組み合わさって汗として発散されます。この段階になると、自分でも体臭の変化に気付くようになるでしょう。 第3段階は、前述のケトン臭です。「リンゴが腐ったような臭い」と言い表されることもあり、かなり強烈な臭いです。汗だけでなく、尿や呼気からも漂うようになり、周囲の人にも気付かれる可能性が高いでしょう。 これらダイエット臭を確認する方法としては、臭いが染み込みやすい衣類や寝具でできます。また、体臭にはいくつか種類がありますが、これまでとは異なる臭いがするようになった場合は、体から危険信号が出ていると考えた方が良いでしょう。ダイエット中に起きやすい体臭をいくつか紹介します。