「同じネタを20年」再ブレイク中の“一発屋芸人”たち、不倫報道から奇跡の逆転を果たした者も
元祖一発屋芸人 ダンディ坂野の逆襲 ありがたいことに“元祖一発屋”としてお声をかけていただくことが多いんですが、自分自身としてはそれほど浮き沈みがあった感じはないんです。もともとコンビとして活動していたものの芽が出ず、ピンでお仕事をいただけるようになったのが2003年ごろ。
「意外と苦労してない」
当時大人気だったネタ番組『爆笑オンエアバトル』(NHK)に出ていたころです。持ちネタの「ゲッツ!」が話題となり、一気にお仕事が増えたのは事実。その後メディアの露出が減って、「消えた」と言われたこともありましたが、地方の営業など、たくさん仕事はいただけてました。 テレビに出てないと、どうしても仕事がなくなったと思われがちですが、実際は変わらず忙しくさせてもらってました。だから一発屋芸人ばかりを集めたトーク番組の企画では、「せっかく呼んでもらったんだし面白い苦労話でもしなきゃ」という思いと、「ウソをついてまで話を盛りたくない」という思いのせめぎ合いです(笑)。 僕は、見ている方々に「ダンディはいつも元気いっぱいだな。黄色いスーツで相変わらずだな」と思ってほしい。だから脚色交じりの苦労話を披露して、自分に悲愴感が漂ってしまうのは嫌なんです。「意外と苦労してないんですよ」なんて言っちゃうと、番組が盛り上がらないのはわかってるんですけどね(笑)。 今も、CMは地方のものやネット広告も含めると年間15本程度、営業のお仕事も40~50本ほどはいただいています。一発屋と呼ばれながら20年以上がたち、今年はスギちゃんと一緒に「粘り強さ・オブ・ザ・イヤー2024」を受賞しました(笑)。 現在57歳ですが、これからもなんとか体形を維持しつつ、コツコツとやっていきたいですね。