山田裕貴『ウルトラマン』との出会いは運命 戦隊デビューから13年、再確認した特撮の影響力
昨年も映画『ゴジラ-1.0』『BLUE GIANT』『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』や大河ドラマ『どうする家康』など、話題作に数多く出演した山田。「みなさんに顔と名前を知っていただけるようになってきた」と役者としての成長を実感しており、『Ultraman: Rising』に参加できたのは「ベストなタイミングです」と打ち明けた。
苦戦した吹き替え…声優・木村昴がサポート
今をときめく野球選手であるサトウ・ケンは、大勢のマスコミが駆けつける記者会見でも物怖じせず、スター性を放っている。一方で、母親は消息不明となり、父親と過ごす時間もなくなり、ウルトラマンとして戦う中で孤独を感じることもある。 「作品のセリフにもありますが、ケンは賞賛やお金がほしいとかではなく、関心を持ってほしい人だと思うんです」と切り出す山田。ケンの姿にかつての自身の姿を重ねる瞬間もあったそうだ。「僕もケンと一緒で、父親に見てもらいたかったですし、見守っていてほしかったです。でも、忙しかったので家にいなかったり、会話もあまり多く交わすことはなかったので、ケンも同じように『寂しい』という思いを父親にまっすぐ伝えられなかったんだろうなと思いながら、自分を重ねていました」
『BLUE GIANT』『ONE PIECE FILM RED』などで声優経験がある山田だが、洋画作品の吹き替えは初めての挑戦。「海外の俳優さんの声が乗った状態で練習するので、その俳優さんの作り上げたテンションがあるので、英語版のケンに合わせていくことは、すごく難しかったです」とアフレコ当時の苦労を明かす。
「家で初めて台本を読んだ時、英語の音声が入っている映像に合わせて該当のセリフを照らし合わせることが難しくて。確認していたセリフのシーンがいつの間にか終わっていたり、同時期に他の作品の撮影もあって焦りを感じたので、一度練習させてくださいと相談しました」