第1志望だった「神戸大」に“2度も不合格”。SNSから消えて、成人式にも出れない…彼の驚くその後の人生
浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか? また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。 今回は1浪して関西大学に合格。その後、岡山大学に編入し、株式会社ABABAを設立。ABABA代表取締役であり、2024年の「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」を受賞した起業家の久保駿貴さんにお話を伺いました。 【写真】「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」を受賞した久保さんの授賞式の写真。
著者フォローをすると、連載の新しい記事が公開されたときにお知らせメールが届きます。 ■ForbesJAPANのUNDER30に選ばれる 今回お話を伺った久保駿貴さんは、起業家として、就活の最終面接で落ちた人のそれまでの頑張りを評価し、ほかの企業からのスカウトが届くサービス「ABABA」を、就活生に向けて提供しています。 その活動が評価されて、次世代を牽引する30歳未満の才能に光を当てるアワード「Forbes JAPAN 30 UNDER 30」を受賞しました。
そんな彼には、現役・浪人のときに第1志望だった神戸大学に受からなかった挫折経験がありました。1浪で受験を失敗した後に、深く思い悩んだ時期もあったそうです。 それでも今では多くの就活生の役に立つサービスを生み出した彼は、「浪人経験者は起業したほうがいい」と自身の挫折経験を前向きに振り返ります。 はたして、浪人の経験が彼の半生をどう変えたのでしょうか。 久保さんは1997年4月21日、兵庫県明石市で鉄道関係の仕事をする父親と、英語教室を営む母親のもとに生まれました。
「子どもによいと思うこと、子どもが興味があることはできるだけやらせてあげよう」という家庭の方針で、幼少期は野球・習字・ピアノ・水泳・空手など、たくさん習い事をさせてもらっていました。 「両親はやりたいって言ったことは全部やらせてくれました。小4から塾に通い始めたことで、当時のテストはほぼ100点で、野球はエースピッチャーの優等生キャラでした」 彼が生まれ育った明石市・江井島にある学校は、幼稚園から中学校までを同じ仲間たちと一緒に過ごす環境でした。