【ラグビー】横浜イーグルスが25点差から大逆転劇 最後は田村優のサヨナラPGで東京サンゴリアスを下す
リーグワンで2季連続のプレーオフ進出を目指す横浜キヤノンイーグルスが、25点ビハインドから難敵の東京サントリーサンゴリアスに逆転勝ちし、大きな勝点4を獲得した。昨年の3位決定戦でも激闘を演じたこの両チームは、3月23日に秩父宮ラグビー場でおこなわれた第11節で対戦し、後半に猛反撃したイーグルスがSO田村優の逆転サヨナラPG(ペナルティゴール)で37-35と熱戦を制した。 イーグルスはこれで7勝4敗(総勝点33)となり、暫定4位に浮上。3位のサンゴリアスは8勝3敗(総勝点39)となった。 イーグルスは試合序盤から果敢で、PGで先制すると、15分にはラインアウトでサインプレーを決めてHO中村駿太が好走でゲインし、FLコーバス・ファンダイク、SH天野寿紀とつないで最初のトライを挙げた。 対するサンゴリアスは17分、LOハリー・ホッキングスがブレイクダウンでターンオーバーし、間もなくボールを手にしたFL山本凱が力走で大きくゲインして敵陣深くに入り、アタックを継続し、負傷から4試合ぶりに戦列復帰のWTBチェスリン・コルビが俊敏な動きでディフェンスを切り裂き、トライを奪い返した。 流れを変えたサンゴリアスは22分にも攻め込んでゴールに迫ると、キャプテンのHO堀越康介がピック&ゴーでインゴールにねじ込み、逆転。 28分にはイーグルスが敵陣22メートルライン内で攻めていたが、サンゴリアスのLOサム・ジェフリーズがパスカットして長いストライドで大きくゲインし、サポートしたSO高本幹也がゴールへ走りきり、リードを広げた。 サンゴリアスの勢いは止まらず、32分にはキック&チェイスで相手にプレッシャーをかけ、CTBイザヤ・プニヴァイの好ディフェンスでマイボールラインアウトにすると、クイックスローでボールを入れてFB松島幸太朗からのキックパスがWTB尾崎晟也に通り、4連続トライとなった。 さらに、ハーフタイム前にはイーグルスが攻め込んでいたが、ゴールへ突っ込んだ大型LOマシュー・フィリップに対し、CTB中村亮土とともにタックルにいった身長172センチの小柄なコルビがボールを奪い返し、空いたスペースを抜けてビッグゲイン、サポートもついてつなぎ、中村亮土がフィニッシャーとなった。 25点差がついて前半終了。サンゴリアスが勝利に近づいた、かと思われた。