普通の人が「ミリオネア」となるために、FPが伝授するシンプルな6つの戦略(海外)
ファイナンシャルプランナーのナディーン・バーンズ氏は、正しい戦略さえ用いれば、誰もが退職の目標を達成できるという。 その戦略は借金を避け、将来の購入のために積極的に貯蓄することで始まる。 退職基金への拠出や長期的な投資も含まれる。 ミリオネアとして余生を過ごすのに、ネット企業を立ち上げたり、世紀の大発明をしたりする必要はない。 ア・ニュー・パス・ファイナンシャル(A New Path Financial)社のCEOでファイナンシャルプランナーのナディーン・バーンズ氏は、教師、整備士、医療関係者など、あらゆる職業のアメリカ人をサポートし、彼らの多くが7桁(数百万ドル:数億円)の資産で引退するのを見てきた。 適切な貯蓄戦略とよく考えた積極的なアプローチを用いることで、誰もが金銭的な目標を達成し、引退までにマイホームを保有できると、バーンズ氏は言う。20代後半から30代前半で貯蓄を始めれば、その可能性はさらに高くなる。 以下、バーンズ氏が退職の目標を達成しようとするクライアントに対して用いる、とてもシンプルな6つの戦略を紹介する。
1. 純資産を知る
バーンズ氏は、自分の純資産を知り、それを働いている期間ずっと追跡し続けることが、老後を快適に過ごす最初のステップだと指摘する。働く年月が増えるにつれ、純資産も増えるべきで、そうなれば借金よりも資産のほうが多い状態で引退できるだろう。 自分の純資産を知りたいなら、所有する資産のすべてを足し、そこから借金を差し引けばいい。
2. 借金を避ける
借金をしないことが富を築く鍵だと、バーンズ氏は指摘する。高価な新車を買って何年もローンを返済する代わりに中古車を買うなど、賢い買い物をすることで、長期的には純資産を増やすことが可能だ。クレジットカードをもっているなら、毎月きちんと完済することを心がけよう。 「自分が買ったものに対して、第三者に余分にお金を渡す必要があるだろうか?」とバーンズ氏は問いかける。「借金は、例外なく余分にお金がかかる。たとえ金利0%の自動車ローンであっても、車の価値は下がっていく」 借金がある場合、バーンズ氏は特定の順番で返していくよう勧める。国税庁に負債がある場合は、それを最初に返済する。そうやって、給与の差し押さえを防ぐ。それ以外の借金では、まずはすべてに対して最低限の返済を行なう。次に、いわゆる雪だるま式返済法を用いる。残高が最も少ないものから順番に返していくという意味で、そうすることで借金項目がどんどん減っていきモチベーションを維持しやすくなる。ほかの借金は最低限の返済だけを続けていく。ひとつの借金を返し終えたら、「雪だるま式に」次に残高の少ない借金の返済に移行し、それを最後の借金がなくなるまで続ける。 住宅ローンは避けようのない借金だと言えるが、バーンズ氏は、この借金は許容できるという。なぜなら、住宅は時間とともに価値が上がることが多いからだ。バーンズ氏は、住宅ローンで苦労をしない最善の方法は、家を買う前に20%の頭金を確保しておくことだという。15年で完済するのが理想だそうだ。