駅舎、懐かしの鉄道車両… 開業150年 JR大阪駅で楽しむタイムトラベル
■新たな重要拠点
イノゲート大阪はJR大阪駅西口と直結する複合ビル。「イノゲート」は「イノベート(革新)」と「ゲート(入り口)」を合わせた造語で、新しいビジネスを生み出す自由で前向きな場所となる願いを込めた。オフィス空間と飲食店の商業エリアなどで構成している。
大阪中央郵便局跡地に建てられたJPタワー大阪には、劇場やホテル、オフィスなどが入居。KITTE大阪にも日本各地から飲食店や雑貨店などが出店する予定で、日本の良さを発見できる場所を目指すという。
もともと大阪駅は北新地などの繁華街があった南側に発展していった。平成13年に大手家電量販店「ヨドバシカメラ」が進出してきたことがきっかけで北側にも注目が集まり、23年に5代目駅舎が完成した際にはノースゲートビルとサウスゲートビルが誕生。25年には駅北側にグランフロント大阪ができたことで、駅を中心に南北への人の流れができた。
宮崎さんは「新しい駅ビルがそろって開業することで、西側にも人の流れが拡散する効果が期待できる」と力を込める。来年春ごろには大阪駅北側の再開発区域「うめきた2期」に新設する商業施設「うめきたグリーンプレイス」が全面開業予定。昨春開業した大阪駅地下ホームの地上出口と直結し、周辺の進化がまだまだ続く。
宮崎さんは、地下ホームが今後の大阪駅のあり方を大きく変えると指摘する。「『はるか』『くろしお』といった特急が停車するようになり、大阪駅がハブの役割を果たす駅になってきた。大阪駅を結節点にさまざまな場所をつなぐ重要拠点になっていくでしょう」(格清政典)
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AR大阪鉄道博物館は11月4日、謎解きゲーム(参加費千円)は10月31日まで開催。